健康男性成人を対象とした第1相試験において、本剤または先行バイオ医薬品(EU)#を5mg/kgの用量で単回静脈内投与したときの薬物動態パラメータおよび血清中濃度推移を以下に示します。先行バイオ医薬品(EU)#に対する本剤のCmax、AUClastおよびAUCinfの幾何平均値の比の90%信頼区間は、事前に規定した許容範囲内(80%〜125%)に含まれたことから、両剤の薬物動態における同等性が検証されました。
未治療の扁平上皮癌を除く進行非小細胞肺癌患者を対象とした国際共同第3相試験の薬物動態解析対象集団705例において、一次治療として本剤+パクリタキセル・カルボプラチンまたは先行バイオ医薬品(EU)#+パクリタキセル・カルボプラチンを反復投与したときのベバシズマブの血清中濃度を評価しました。
なお、投与開始から1年を超える第19サイクル以降は、治験実施計画書の改訂に伴う採血時点の減少により評価可能な濃度データが限られたため、本剤群と先行バイオ医薬品(EU)#群間の比較は実施しませんでした。
● ベバシズマブの血清中濃度[国際共同第3相臨床試験(B7391003試験)の薬物動態解析対象集団](日本人・外国人データ)
NALQ(number of observations above lower limit of quantifications):定量下限(250ng/mL)を超える例数定量下限(250ng/mL)未満は0μg/mLとして統計量を算出した。
予定採血時間が20%を超えるまたは0時間(投与前)の採血を投与後に実施した治験参加者は解析から除外した。
a:第1サイクルでの投与時間は90分、第5サイクルでの投与時間は30分
b:第1サイクル1日目における投与前の血清中濃度がCmaxの5%を超える治験参加者は解析から除外した。
薬物動態解析対象集団:治験実施計画書に適合した(per protocol:PP)集団のうち、本剤または先行バイオ医薬品(EU)#投与後の薬物濃度が1回以上測定されている治験参加者
社内資料:国際共同第3相試験(B7391003試験)[承認時評価資料][L20190325011]
● ベバシズマブの血清中濃度推移[国際共同第3相臨床試験(B7391003試験)の薬物動態解析対象集団)](日本人・外国人データ)
定量下限(250ng/mL)未満は0μg/mLとして統計量を算出した。
事前に計画していなかった測定値は解析から除外した。
第1サイクル1日目における投与前の血清中濃度がCmaxの5%を超える治験参加者は解析から除外した。
予定採血時間が20%を超えるまたは0時間(投与前)の採血を投与後に実施した治験参加者は解析から除外した。
治療終了または早期中止した治験参加者は解析から除外した。
薬物動態解析対象集団:治験実施計画書に適合した(per protocol:PP)集団のうち、本剤または先行バイオ医薬品(EU)#投与後の薬物濃度が1回以上測定されている治験参加者
社内資料:外国第1相試験(B7391003試験)[承認時評価資料][L20190325011]
※パクリタキセル、カルボプラチンの承認された用法及び用量外を含む
本剤の承認された効能又は効果、用法及び用量は以下のとおりである。
【効能又は効果】
○治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌
○扁平上皮癌を除く切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
【用法及び用量】
〈治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌〉他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはベバシズマブ(遺伝子組換え)[ベバシズマブ後続1]として1回5mg/kg(体重)又は10mg/kg(体重)を点滴静脈内注射する。投与間隔は2週間以上とする。
他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはベバシズマブ(遺伝子組換え)[ベバシズマブ後続1]として1回7.5mg/kg(体重)を点滴静脈内注射する。投与間隔は3週間以上とする。
〈扁平上皮癌を除く切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌〉他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはベバシズマブ(遺伝子組換え)[ベバシズマブ後続1]として1回15mg/kg(体重)を点滴静脈内注射する。投与間隔は3週間以上とする。
パクリタキセルの非小細胞肺癌に対する用法及び用量は「通常、成人にはパクリタキセルとして、1日1回210mg/m2(体表面積)を3時間かけて点滴静注し、少なくとも3週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。」である。
カルボプラチンの非小細胞肺癌に対する用法及び用量は「通常、成人にはカルボプラチンとして、1日1回300〜400mg/m2(体表面積)を投与し、少なくとも4週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。なお、投与量は、年齢、疾患、症状により適宜増減する。」である。
アバスチン®の扁平上皮癌を除く切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に対する用法及び用量は「他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはベバシズマブ(遺伝子組換え)として1回15mg/kg(体重)を点滴静脈内注射する。投与間隔は3週間以上とする。」である。
#:「先行バイオ医薬品(EU)」は、Avastin®[EUで承認されたベバシズマブ(遺伝子組換え)製剤]を指す。
免疫原性を評価した2つの臨床試験(B7391001、B7391003試験)において、本剤に対する免疫原性の発現率は以下の通りです。また、治験薬投与後に認められた抗薬物抗体(anti-drug antibody:ADA)および中和抗体(neutralizing antibody:NAb)の発現と免疫原性に関連する臨床症状(注入に伴う反応、アナフィラキシーまたはアレルギー反応等)との間に関連性は認められませんでした。
社内資料:外国第1相試験(B7391001試験)[承認時評価資料][L20190325010]
社内資料:国際共同第3相試験(B7391003試験)[承認時評価資料][L20190325011]
※パクリタキセル、カルボプラチンの承認された用法及び用量外を含む
本剤の承認された効能又は効果、用法及び用量は以下のとおりである。
【効能又は効果】
○治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌
○扁平上皮癌を除く切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
【用法及び用量】
〈治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌〉他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはベバシズマブ(遺伝子組換え)[ベバシズマブ後続1]として1回5mg/kg(体重)又は10mg/kg(体重)を点滴静脈内注射する。投与間隔は2週間以上とする。
他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはベバシズマブ(遺伝子組換え)[ベバシズマブ後続1]として1回7.5mg/kg(体重)を点滴静脈内注射する。投与間隔は3週間以上とする。
〈扁平上皮癌を除く切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌〉他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはベバシズマブ(遺伝子組換え)[ベバシズマブ後続1]として1回15mg/kg(体重)を点滴静脈内注射する。投与間隔は3週間以上とする。
パクリタキセルの非小細胞肺癌に対する用法及び用量は「通常、成人にはパクリタキセルとして、1日1回210mg/m2(体表面積)を3時間かけて点滴静注し、少なくとも3週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。」である。
カルボプラチンの非小細胞肺癌に対する用法及び用量は「通常、成人にはカルボプラチンとして、1日1回300〜400mg/m2(体表面積)を投与し、少なくとも4週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。なお、投与量は、年齢、疾患、症状により適宜増減する。」である。
アバスチン®の扁平上皮癌を除く切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に対する用法及び用量は「他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはベバシズマブ(遺伝子組換え)として1回15mg/kg(体重)を点滴静脈内注射する。投与間隔は3週間以上とする。」である。
#:「先行バイオ医薬品(EU)」は、Avastin®[EUで承認されたベバシズマブ(遺伝子組換え)製剤]を指す。
本コンテンツは、日本国内の医療・医薬関係者を対象に、日本国内で医療用医薬品を適正にご使用いただくため、日本国内の承認に基づき作成されています。日本の医療機関・医療提供施設等に所属し、医療行為に携っている方を対象としており、日本国外の医療関係者、一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
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