先行バイオ医薬品§の非臨床試験(カニクイザルにおける反復投与毒性試験)により、骨端軟骨異形成が報告されていることから、本剤および先行バイオ医薬品(EU)#の同等性/同質性評価の一環として、性的および骨格的に未成熟な雄カニクイザルを用いた反復投与毒性試験を実施しました。また、本剤での国際共同第3相試験を日本で開始するにあたり、雌雄の動物を用いて安全性を評価するため、雌雄ラットを用いた2週間投与毒性試験を実施しました。 両試験とも投与経路は臨床投与経路であり、先行バイオ医薬品§の毒性試験でも用いられた静脈内投与としました。
実施しませんでした。
●カニクイザル
性的および骨格的に未成熟な雄カニクイザル(4匹/群)に本剤または先行バイオ医薬品(EU)#を10mg/kg/回の用量で週2回(1、4、8、11、15、18、22、25、29日)、1ヵ月間(計9回)静脈内反復投与しました。
本剤または先行バイオ医薬品(EU)#の投与に関連する病理組織学的所見として、大腿骨遠位部での骨端軟骨異形成が両群で認められ、発現頻度および重篤度は類似していました。死亡例は認められず、一般状態、体重、摂餌量、眼科学的検査、呼吸数、心拍数、心電図、血液学的検査、血液凝固検査、血液生化学的検査、尿検査パラメータ、器官重量および剖検所見に、本剤または先行バイオ医薬品(EU)#の投与に関連した毒性変化は認められませんでした。また、本剤と先行バイオ医薬品(EU)#の曝露量は類似しており、ADAは両群とも検出されませんでした。
●ラット
Sprague-Dawleyラット(13〜14匹/性/群)に本剤を0、15または150mg/kgの用量で週2回、2週間(計5回)静脈内反復投与しました。生死および一般状態観察、体重および摂餌量測定、眼科学的検査、血液学検査、血液凝固検査、血液生化学的検査、尿検査、剖検、器官重量測定、病理組織学的検査を実施した結果、死亡例は認められず、本剤の投与に関連した毒性変化は認められませんでした。本試験の無毒性量(no observable adverse effect level:NOAEL)は150mg/kgでした。ADAは検出されませんでした。
品質特性に関する同等性/同質性の評価において本剤と先行バイオ医薬品§の類似性が示されていることから、遺伝毒性試験、がん原性試験、生殖発生毒性試験、局所刺激性試験およびその他の毒性試験は実施しませんでした。
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