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ツカイザは、4,6-キナゾリンジアミン構造を有するHER2(ErbB2)を標的とした低分子の可逆的チロシンキナーゼ阻害薬である。低分子化合物であるツカイザは、腫瘍細胞内に取り込まれるとHER2の細胞内ドメインに結合してHER2チロシンキナーゼ活性を阻害する。その結果、HER2過剰発現細胞におけるHER3リン酸化、MAPキナーゼ(ERK1/2、MEK1)及びPI3キナーゼ(AKT)シグナル伝達経路を介した下流シグナルが抑制され、腫瘍細胞の増殖や生存が抑制されると考えられる。
HER2、EGFR、HER4に対するツカチニブの効力と選択性を検討したin vitro試験において、ツカチニブのHER2に対するKi値は0.8~2.6nmol/Lであり、EGFRの28~88倍、HER4の92~105倍の阻害作用が示された。
ツカチニブのHER2、EGFR及びHER4のリン酸化阻害作用
細胞表面にHER2を高発現するヒト乳癌由来BT-474細胞を用いて、腫瘍細胞におけるHER2リン酸化に対するツカチニブの阻害作用を検討したin vitro試験において、ツカチニブのHER2リン酸化に対するIC50値は9.88nmol/Lであった。
ツカチニブのBT-474細胞におけるHER2リン酸化に対する阻害作用
EGFRを高発現するヒト上皮様細胞癌由来細胞A431細胞におけるツカチニブのEGFRリン酸化を検討したin vitro試験において、ツカチニブのEGFRのリン酸化に対するIC50値は13,220nmol/Lと推定された。
ツカチニブのA431細胞におけるEGFRのリン酸化に対する阻害作用
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