Ⅲ.各抗菌薬における推奨(システマティック・レビュー&メタ解析、臨床研究)/4. ボリコナゾール
Executive summary
a. CYP2C19、2C9、および3A4の阻害作用を有していることから、これらの代謝酵素で代謝される薬剤との併用には十分注意が必要である(Ⅰ)。主な相互作用を表6※に示す。
b. カルシニューリン阻害薬との併用時には、カルシニューリン阻害薬の血中濃度が2~3倍上昇することを考慮する(Ⅱ)。
※:「抗菌薬TDM臨床実践ガイドライン2022」のP139-140参照。また、ボリコナゾールの併用禁忌・併用注意の薬剤の詳細については、ブイフェンドの最新の電子添文をご参照ください。
抗菌薬TDMガイドライン作成委員会 編:抗菌薬TDM臨床実践ガイドライン2022 1 日本化学療法学会:137, 2022
▶ CQ1. ボリコナゾール(VRCZ)使用症例においてTDMの適応は?
▶ CQ2. TDMにおいて測定が推奨されるパラメータは何か?
▶ CQ3. 推奨されるTDMの時期は?
▶ CQ4. 成人で推奨されるTDMの目標値は?
▶ CQ5. 成人で推奨される投与設計は?
▶ CQ6. VRCZ治療患者に対するTDMを用いたantifungal stewardshipは有用か?
▶ CQ7. 小児におけるTDMのタイミング、目標濃度、投与設計は?
▶ CQ8. 特殊病態(腎機能低下時、肝機能低下時、妊産婦・授乳婦)におけるVRCZの適切な使用量とTDMは?
▶ CQ9. VRCZにおける薬物間相互作用は?
▶ CQ10. VRCZにおける血中濃度測定法は?
▶ 推奨の定義(区分/等級)
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