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*ボリコナゾールと免疫抑制剤、シクロスポリン、タクロリムス、エベロリムスは併用注意です(電子添文『10.2 併用注意』の項参照)
近年、造血器腫瘍等に対するHLA不一致移植をはじめとするさまざまな移植治療が可能になり、長期の免疫抑制剤が投与される症例などが多くなっています。このような背景から、侵襲性アスペルギルス症の患者数は増加傾向にあります。
血清学的検査や新たな治療薬の登場により治療成績は向上しているものの、侵襲性アスペルギルス症はいまだ致命率の高い感染症であり、治療成績は満足のいくものではありません。
国内外のガイドラインで侵襲性アスペルギルス症の初期治療薬として推奨されているボリコナゾールは、免疫抑制剤との薬物相互作用があり、併用注意の薬剤となっておりますが(電子添文『10.2 併用注意』の項参照)、ボリコナゾールと免疫抑制剤を併用せざるを得ない状況に直面することがあります。
本コンテンツでは、免疫抑制剤投与中の造血器疾患患者へボリコナゾールを投与した場合の、免疫抑制剤の血中濃度変動パターンと用量調節のポイントについて、東京医科歯科大学 血液内科 教授(2022年4月現在) 森毅彦先生に解説いただきます。
免疫抑制剤(シクロスポリン、タクロリムス、エベロリムス)投与中の患者にボリコナゾールを併用する場合、免疫抑制剤の投与量をどの程度減量すべきでしょうか?
①ボリコナゾールとの相互作用により免疫抑制剤のAUCが増加することが添付文書に記載されていますが、どの程度免疫抑制の濃度が上昇するかは個人差があるため、免疫抑制剤の血中濃度測定を行いながら投与量を調整していくことが必要です。
また、どれくらいの頻度で血中濃度測定が必要でしょうか?
②重要なことは併用開始後1~2日おきに免疫抑制剤の血中濃度を測定し、安全かつ有効な濃度となるように免疫抑制剤の投与量を調整していくことにあります。
その他のポイント
③ボリコナゾールの投与を中止する場合には免疫抑制剤の血中濃度が低下するため、投与量を調整する必要があります。
④感染症治療の効果が不十分となる可能性がありますので、ボリコナゾールは通常の投与量で開始する。
⑤ボリコナゾールの血中濃度は個人差があることから、本剤投与後5日〜7日目を目途にTDMを行うことが望ましいと考えます。
ボリコナゾール投与中の患者に免疫抑制剤(シクロスポリン、タクロリムス、エベロリムス)を併用する場合、免疫抑制剤の投与量をどの程度減量すべきでしょうか?
①ボリコナゾールとの相互作用により免疫抑制剤のAUCが増加することが添付文書に記載されていますが、どの程度免疫抑制の濃度が上昇するかは個人差があるため、免疫抑制剤の血中濃度測定を行いながら投与量を調整していくことが必要です。
また、どれくらいの頻度で血中濃度測定が必要でしょうか?
②重要なことは併用開始後1~2日おきに免疫抑制剤の血中濃度を測定し、安全かつ有効な濃度となるように免疫抑制剤の投与量を調整していくことにあります。
その他のポイント
③ボリコナゾールの投与を中止する場合には免疫抑制剤の血中濃度が低下するため、投与量を調整する必要があります。
④感染症治療の効果が不十分となる可能性があるので、ボリコナゾールの投与量は変更しない。
⑤併用後、ボリコナゾールの血中濃度が変化する可能性があるため、TDMを行うことが望ましいと考えます。
ブイフェンドの「用法及び用量に関連する使用上の注意」の詳細については、電子化された添付文書をご参照ください。
Copyright (c) 2023 Pfizer Japan Inc. All rights reserved.
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本コンテンツは、日本国内の医療・医薬関係者を対象に、日本国内で医療用医薬品を適正にご使用いただくため、日本国内の承認に基づき作成されています。日本の医療機関・医療提供施設等に所属し、医療行為に携っている方を対象としており、日本国外の医療関係者、一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
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