このサイトは、日本で医療行為にかかわる医療関係者を対象としています。
Menu
Close
[LOGO TO BE UPDATED BY LOCAL MARKET.]
VYNDAQEL (tafamidis) 61 mg is indicated for the treatment of wild-type or hereditary transthyretin amyloidosis in adult patients with cardiomyopathy (ATTR-CM). VYNDAQEL (tafamidis meglumine) 20 mg is indicated for the treatment of transthyretin amyloidosis in adult patients with stage 1 symptomatic polyneuropathy (ATTR-PN) to delay peripheral neurologic impairment. [INDICATION TO BE UPDATED BY LOCAL MARKET.]
監修:岡山大学学術研究院医歯薬学域 循環器内科学 准教授 中村 一文 先生
対 象
2018年9月から2022年1月までに心臓病科に入院した65歳以上のHFpEF患者※373例
※なお、本試験では以下の要件を満たす患者をHFpEF患者と定義した。
方 法
多施設前向き観察研究。99mTc-PYPシンチグラフィは適格なすべての入院患者に実施され、視覚的スケールに従ってGrade付けされた。患者は99mTc-PYPシンチグラフィ陽性群(Grade 2~3)または陰性(Grade 0~1)に従い、それぞれトランスサイレチン型心アミロイドーシス患者群*(以降、ATTR-CM群)と非トランスサイレチン型心アミロイドーシス群(以降、非ATTR-CM群)に分け、病歴、血液検査、心電図、心エコー検査およびMRI画像を比較した。
*なお、ATTR-CM群は以下のクライテリアによって判断された。
(ⅰ)ATTR-CMに関連すると考えられる左室壁肥厚
(ⅱ)99mTc-PYPシンチグラフィ検査でGrade 2-3の心臓集積
(ⅲ)血清・尿中モノクローナル蛋白および血清フリーライトチェーンの否定
評 価 項 目
HFpEF患者におけるトランスサイレチン型心アミロイドーシスの有病率、トランスサイレチン型心アミロイドーシス患者と非トランスサイレチン型心アミロイドーシス患者の群間比較
解 析 方 法
正規分布変数は平均および標準偏差、異常分布変数は中央値および四分位範囲(IQR)で表した。なお、有意水準はP<0.05。
本試験の限界
Naito T., et al.:ESC Heart Fail 10(3):1896, 2023
●HFpEFが確認された心不全入院患者373例が、99mTc-PYPシンチグラフィを受けることに同意しました。
●99mTc-PYPシンチグラフィ検査の結果、320例(85.8%)は陰性でした。
●一方、53例(14.2%)が陽性と判断され、Grade 2、3はそれぞれ11例(2.9%)、42例(11.3%)でした。
Naito T., et al.:ESC Heart Fail 10(3):1896, 2023
Copyright © 2023 Heart Failure Association of the European Society of Cardiology.
Reproduced with permission of John Wiley & Sons Ltd.
●ATTR-CM群と判断された53例のうち、32例(Grade 2 5例、Grade 3 27例)に心筋生検が実施され、全例がトランスサイレチン型心アミロイドーシスであることが確認されました。
●一方、Grade 0またはGrade 1の患者320例のうち、46例に心筋生検が実施され、全ての症例でATTR-CMが否定されました。
●また、99mTc-PYPシンチグラフィ陽性であったうち3例は心臓以外の組織生検が行われました(皮膚生検2例、腹部脂肪生検1例)。その結果、全例でアミロイドが確認されました。
Naito T., et al.:ESC Heart Fail 10(3):1896, 2023
Copyright © 2023 Heart Failure Association of the European Society of Cardiology.
Reproduced with permission of John Wiley & Sons Ltd.
ATTR-CM群では非ATTR-CM群と比べ、
●男性の割合が多く(P=0.002)、心筋症患者の割合が多く(P<0.001)、利尿薬(P=0.007)による治療患者の割合が多かった。
●一方、年齢(P=0.641)、NYHA心機能分類で評価した心不全の重症度(P=0.2)に有意差は認められませんでした。
有意水準:P<0.05
Naito T., et al.:ESC Heart Fail 10(3):1896, 2023
Copyright © 2023 Heart Failure Association of the European Society of Cardiology.
Reproduced with permission of John Wiley & Sons Ltd.
ATTR-CM群では非ATTR-CM群と比べ、
● NT-proBNP(P<0.001)、hsTnT(P<0.001)が高く、心房細動または心房粗動の頻度が高かった(p<0.001)。
●また、左室中隔壁と左室後壁の最大肥厚の中央値は、ATTR-CM群で高かった(p<0.001)。
有意水準:P<0.05
Naito T., et al.:ESC Heart Fail 10(3):1896, 2023
Copyright © 2023 Heart Failure Association of the European Society of Cardiology.
Reproduced with permission of John Wiley & Sons Ltd.
Naito T., et al.:ESC Heart Fail 10(3):1896, 2023
99mTc-PYPシンチグラフィ陽性のGrade 2、Grade 3患者は65-<75歳に11.6%(Grade 2:2.1%、Grade 3:9.5%)、75-84歳に17.2%(Grade 2:3.6%、Grade 3:13.6%)、≧85歳に14.0%(Grade 2:4.3%、Grade 3:9.7%)分布していました。
Naito T., et al.:ESC Heart Fail 10(3):1896, 2023
Copyright © 2023 Heart Failure Association of the European Society of Cardiology.
Reproduced with permission of John Wiley & Sons Ltd.
【監修コメント】
1)Damy T., et al.:Eur Heart J 37(23):1826, 2016
2)Inomata T., et al.:ESC Heart Fail 8(4):2647, 2021
3)Falk R.H., et al.:Circ Cardiovasc Imaging 7(3):552, 2014
4)Poterucha T.J., et al.:JACC Cardiovasc Imaging 14(6):1221, 2021
トランスサイレチン型心アミロイドーシスが疑われたら、認定施設までご相談ください。
臨床徴候や検査所見などからトランスサイレチン型心アミロイドーシスが疑われる、あるいはトランスサイレチン型心アミロイドーシスの可能性が否定できない場合は、生検および染色などの専門的な診断が必要となります。日本循環器学会の認定施設への紹介をご検討ください。
4.効能又は効果
会員限定コンテンツのご利用には会員登録が必要です。
※ご登録は日本で医療行為にかかわる医療関係者に限定させていただいております。
電話でのお問い合わせ
Pfizer Connect:0120-664-467
(平日9時~17時30分 土日祝日および弊社休業日を除く)
<お問い合わせに関して以下の点をあらかじめご了承願います>
Copyright© since 2010 Pfizer Japan Inc. All right reserved.
電話でのお問い合わせ
Pfizer Connect:0120-664-467
(平日9時~17時30分 土日祝日および弊社休業日を除く)
<お問い合わせに関して以下の点をあらかじめご了承願います>
Copyright© since 2010 Pfizer Japan Inc. All right reserved.
本コンテンツは、日本国内の医療・医薬関係者を対象に、日本国内で医療用医薬品を適正にご使用いただくため、日本国内の承認に基づき作成されています。日本の医療機関・医療提供施設等に所属し、医療行為に携っている方を対象としており、日本国外の医療関係者、一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
あなたは医療関係者ですか?