このサイトは、日本で医療行為にかかわる医療関係者を対象としています。

メディカルインフォメーションはこちら
検索

Menu

Close

ログインログアウト 製品情報製品情報製品情報製品一覧お役立ちサイト医薬品安全対策オンラインお役立ちサイト添文電子化のお知らせ診療情報医薬品安全対策オンライン領域別情報講演会情報診療サポート診療サポート薬事委員会サポート薬審資料依頼フォームお役立ちサイトSANFORD GUIDEサンメディア学術情報サービス動画・資材動画ライブラリー資材ライブラリー(旧PfizerPRO Direct(資材宅急便))診療情報医薬品安全対策オンライン製品の供給状況お問い合わせLet's ConnectContact Usお問い合わせ

■PfizerProリニューアルに伴いログイン方法・会員規約等に変更がございます。詳しくはこちらをご確認ください。
■ファイザー新型コロナウイルス関連のサイトはこちら:『ワクチン』医療従事者専用サイト:弊社コーポレートサイトからアクセスいただけます。
『治療薬』医療従事者専用サイト:covid19oralrx-hcp.jp

疾患情報疾患情報トランスサイレチン型心アミロイドーシス疾患を理解する可能性を疑う確定診断を行う日本版Red-flagの活用心不全の適切な治療~心アミロイドーシス鑑別診断の重要性~診断ヒストリーデータ99mTcピロリン酸シンチグラフィの実施を検討するクリニカルシナリオPatients Story Book長期継続試験(LTE)中間解析インターネットシンポジウム ダイジェストトランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー基礎情報診断方法理解する可能性を疑う診断・検査する治療・継続管理する疾患概念について知りたい 診断 (疑い診断)病態診断 (症状/所見)診断 (症例紹介)治療 (治療方法)診療お役立ち情報治療 (ビンダケルに関する情報)製品基本情報
製品基本情報
(電子添文含む)
共通製品基本情報トランスサイレチン型心アミロイドーシスビンダケル ATTR-CMに関する情報ビンマックに関する情報ビンダケルとビンマックについてビンダケル®、ビンマック®使用に関する厚生労働省からの通知、日本循環器学会のステートメント投薬期間制限解除のお知らせ難病医療費助成制度について認定施設・医師一覧トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー開発の経緯・製品特性作用機序安全性
有効性・安全性有効性・安全性トランスサイレチン型心アミロイドーシスビンダケルの国際共同第III相臨床試験海外第Ⅰ相 相対的バイオアベイラビリティ試験:B3461056(海外データ)長期安全性試験(国際共同第Ⅲ相試験):B3461045試験トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー10年試験における生存に関する中間解析(8.5年)(海外データ)心症状に対するエビデンス(国内を含む海外データ)QOLからみたビンダケルによる治療臨床試験成績 海外第Ⅱ/Ⅲ相試験:Fx-005試験(海外データ)臨床試験成績 海外第Ⅱ/Ⅲ相延長試験:Fx-006試験(海外データ)臨床試験成績 国内第Ⅲ相試験:B3461010試験臨床試験成績 海外第Ⅱ相試験:Fx1A-201試験(海外データ)講演会・動画・資材一覧講演会・動画・資材一覧講演会講演会動画すべての動画Patients Story Bookシリーズ動画日本版Red-flagラジオ相談室ATTR-CM Global MoviesKOLレクチャームービーATTR-CMラジオ資材すべての資材

[LOGO TO BE UPDATED BY LOCAL MARKET.]
VYNDAQEL (tafamidis) 61 mg is indicated for the treatment of wild-type or hereditary transthyretin amyloidosis in adult patients with cardiomyopathy (ATTR-CM). VYNDAQEL (tafamidis meglumine) 20 mg is indicated for the treatment of transthyretin amyloidosis in adult patients with stage 1 symptomatic polyneuropathy (ATTR-PN) to delay peripheral neurologic impairment. [INDICATION TO BE UPDATED BY LOCAL MARKET.]

市中病院におけるトランスサイレチン型心アミロイドーシスの診断と治療の実際

2023年3月1日(木)

福岡県済生会福岡総合病院 心臓血管・大動脈センター 循環器内科

久保田 徹 先生

POINT 1:高齢者心不全の原因にトランスサイレチン型心アミロイドーシスが潜んでいることがある。
Loading
POINT 2:トランスサイレチン型心アミロイドーシスのスクリーニングに99mTcピロリン酸シンチグラフィが有用である。
Loading
POINT 3:トランスサイレチン型心アミロイドーシスでは、疾患の予後や治療薬の効果を考えると、早期診断が重要である。
Loading
POINT 4:当院のトランスサイレチン型心アミロイドーシスの診断プロトコールを紹介する。
Loading

内木 宏延 先生

福井大学医学部 分子病理学分野 教授

内木 宏延 先生

POINT 1:アミロイドーシスに関する調査研究班ではオリジナル抗体を共有することにより診断精度の均てん化を行っている。
Loading
POINT 2:AHAのATTR-CM診断アルゴリズムではM蛋白陰性・シンチグラフィ陽性であればノンバイオプシー診断が可能である。
Loading
POINT 3:日本において心筋生検の実施が近年増加した理由として3つの理由が考えられる。
Loading
POINT 4:アミロイドーシスに関する調査研究班は4年4ヵ月で心筋生検を2208件受け付け、そのうち1503件(68.1%)がATTR陽性であった。
Loading
POINT 1:高齢者心不全の原因にトランスサイレチン型心アミロイドーシスが潜んでいることがある。

心不全の原因には虚血性心疾患や弁膜症などがある。それらがない高齢者の心不全の中には、トランスサイレチン型心アミロイドーシスが少なからず潜んでいると考えられる。
アミロイドーシスとは、アミロイドと呼ばれるナイロンに似た線維状の異常蛋白質が全身の様々な臓器に沈着し、機能障害をおこす病気の総称である1)。心アミロイドーシスの原因として、家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP: ATTRv)、老人性全身性アミロイドーシス(SSA: ATTRwt)、免疫グロブリン性アミロイドーシス(AL)、が代表的で、この3疾患は特定疾患に指定されている。
トランスサイレチン型心アミロイドーシスは、これまで比較的まれな疾患と考えられていたが、近年、そうではないことがわかってきた。2014年にMayo clinicから80歳以上のHFpEF患者の4割はトランスサイレチン型心アミロイドーシスであるという論文が発表された2)。本邦でも熊本大学の研究で80歳以上の剖検心の12%でATTRの沈着が認められた3)

1)難病情報センター.全身性アミロイドーシス(指定難病28).https://www.nanbyou.or.jp/entry/45.2023年5月閲覧
2)S.F. Mohammed, et al.:J Am Coll Cardiol HF 2(2):113, 2014
3)M.Ueda, et al.:Mod Pathol 24(12):1533, 2011

POINT 2:トランスサイレチン型心アミロイドーシスのスクリーニングに99mTcピロリン酸シンチグラフィが有用である。

本データは特定の医療機関のデータを紹介したものです。

2010年頃まではトランスサイレチン型心アミロイドーシスのスクリーニングに99mTcピロリン酸シンチグラフィを用いることは一般的ではなかった。ガイドラインでも感度や特異度に劣るとされていたが、それは心アミロイドーシスのうちATTRとAL を明確に区別していなかったのが原因であった。2013年に99mTcピロリン酸シンチグラフィがトランスサイレチン型心アミロイドーシスとAL-CMの鑑別に有用であることが明らかとなった4)。これを受けて、99mTcピロリン酸シンチグラフィを用いたトランスサイレチン型心アミロイドーシスのスクリーニングが欧米の一部の施設で積極的に行われるようになった。例えばHFpEF(左室駆出率50%以上)で入院し、左室肥大(12mm以上)を伴う60歳以上の心不全患者例120例に99mTcピロリン酸シンチグラフィを行った研究では、16例(13.3%、95%信頼区間:7.2-19.5)が陽性と判定された5)
そこで、本邦でも99mTcピロリン酸シンチグラフィがトランスサイレチン型心アミロイドーシスのスクリーニング手段として有用であるのか否かを当院のデータを用いて検証することにした。2015年6月から2017年12月の間に当院で99mTcピロリン酸シンチグラフィを施行した心不全患者を後ろ向きに解析6)。患者98例(99mTcピロリン酸シンチグラフィ陽性/陰性、18/80名)のうち、29例(トランスサイレチン型心アミロイドーシス陽性/陰性、9/20名)で生検が施行されていた。生検で証明されたトランスサイレチン型心アミロイドーシスの診断に対する99mTcピロリン酸シンチグラフィの感度と特異度は、それぞれ0.889と0.950であった。心室中隔および後壁は、トランスサイレチン型心アミロイドーシス患者の方が陰性患者よりも有意に厚かった(それぞれ、14.8±4.4mm vs 10.5±2.0mm、P=0.001、unpaired Student’s t-test;13.6±4.4mm vs 10.7±1.5mm、P=0.002、unpaired Student’s t-test)。しかし、年齢、性別、左室駆出率、心房細動の有無に有意差はなかった。結論として、99mTcピロリン酸シンチグラフィは臨床的特徴のみで診断が困難なトランスサイレチン型心アミロイドーシスのスクリーニングに高い感度と特異性を有し、有用であることが分かった。

4)Bokhari, S. et al.:Circ Cardiovasc imaging 6(2):195,2013
5)E. González-López et al.:Eur Heart J 36(38):2585, 2015
6)Y.Tsutsui, et al.:Circ Rep 1(7):277, 2019

POINT 3:トランスサイレチン型心アミロイドーシスでは、疾患の予後や治療薬の効果を考えると、早期診断が重要である。

2019年3月、タファミジスメグルミンがトランスサイレチン型心アミロイドーシス(野生型および変異型)に適用拡大されたことにより、本疾患に治療薬が登場した7)
タファミジスメグルミンの薬効8)や本疾患の生命予後が不良であることを踏まえると、入退院を繰り返さないように、初回の心不全の時にきちんと診断をつけるのが重要である。心不全のステージ分類9)に基づけば、アミロイドーシスの原病治療は、ステージDではなく、少なくともステージC、可能であれば不整脈や心エコー異常で紹介されたステージBの段階で診断をつけ、早期に治療を始めることが望ましい。

7)ビンダケル®カプセル20mg電子添文2022年2月改訂(第3版)
8)Maurer M.S., et al.:N Engl J Med 379(11), 1007, 2018
9)日本循環器学会.2020年版 心アミロイドーシス診療ガイドライン.https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/02/JCS2020_Kitaoka.pdf.2023年5月閲覧

POINT 4:当院のトランスサイレチン型心アミロイドーシスの診断プロトコルを参考に紹介する。

本データは特定の医療機関の診断フローを紹介したものです。

参考として当院のトランスサイレチン型心アミロイドーシス診断プロトコールを紹介する。
60歳以上の高齢者で、12mm以上の左室肥大があり、明らかな虚血や弁膜症がないにもかかわらず心不全を起こす症例では、99mTcピロリン酸シンチグラフィを検討する。99mTcピロリン酸シンチグラフィが陽性かつ、心筋生検を行い陽性であれば、遺伝子検査を実施。診断をつけて全身性アミロイドーシスで指定難病を申請し、社会的適応があれば治療を開始する。

12)Marume, K. et al.:Circ J 83(8):1698, 2019
13)Ochi, Y. et al.:J Cardiol 77(2):124, 2021

まとめ

虚血性心疾患や弁膜症がない高齢者の心不全の中には、トランスサイレチン型心アミロイドーシスが潜んでいる。トランスサイレチン型心アミロイドーシスのスクリーニング手段として99mTc-ピロリン酸シンチグラフィが感度・特異度ともに高く、有用である。2019年には治療薬のタファミジスメグルミンが登場した。治療薬の効果や生命予後を考えると、軽症のうちから診断をつけて、早期に治療を行うことが重要である。

トランスサイレチン型心アミロイドーシスが疑われたら、認定施設までご相談ください。

図

臨床徴候や検査所見などからトランスサイレチン型心アミロイドーシスが疑われる、あるいはトランスサイレチン型心アミロイドーシスの可能性が否定できない場合は、生検および染色などの専門的な診断が必要となります。日本循環器学会の認定施設への紹介をご検討ください。

日本循環器学会認定 ビンダケル導入施設・医師認定 認定施設・医師一覧Loading

4.効能又は効果

  • トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチーの末梢神経障害の進行抑制
  • トランスサイレチン型心アミロイドーシス(野生型及び変異型)
2023年6月作成 VMC39N002A

Copyright (c) 2023 Pfizer Japan Inc. All rights reserved.

Copyright (c) 2023 Pfizer Japan Inc. All rights reserved.

Pfizer for Professionals

本コンテンツは、日本国内の医療・医薬関係者を対象に、日本国内で医療用医薬品を適正にご使用いただくため、日本国内の承認に基づき作成されています。日本の医療機関・医療提供施設等に所属し、医療行為に携っている方を対象としており、日本国外の医療関係者、一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。

あなたは医療関係者ですか?

はい いいえ
​​​​​​​​​​​​​​ファイザー株式会社のサイトを離れます。
リンク先のサイトはファイザー株式会社の所有・管理するものではありません。ファイザー株式会社は、リンク先の内容・サービスについて、一切責任を負いません。

また、リンク先サイトをご利用になる際には、リンク先の規約に従ってください。

ファイザー株式会社のサイトを離れてよいですか?
テスト​​​​​​​ファイザー株式会社のサイトを離れます。
リンク先のサイトはファイザー株式会社の所有・管理するものではありません。ファイザー株式会社は、リンク先の内容・サービスについて、一切責任を負いません。

また、リンク先サイトをご利用になる際には、リンク先の規約に従ってください。

ファイザー株式会社のサイトを離れてよいですか?