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有効性・安全性INO-VATE試験:国際共同第Ⅲ相試験(1022試験)試験概要
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移植を予定しない再発・難治性ALLに対するベスポンサ治療と微小残存病変(MRD)評価の重要性
PDFダウンロードはこちら べスポンサの適応症は、再発又は難治性のCD22陽性の急性リンパ性白血病です。

紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。

「警告・禁忌を含む注意事項等情報」等は、電子添文をご参照ください。

札幌北楡病院におけるALL治療戦略

当院の血液内科は100床以上の完全個室を備え、北海道全域から白血病患者を受け入れている。白血病で治癒を目指す場合は、造血幹細胞移植(以下、移植)可否の判断および移植のタイミングが重要となるため、病初期から当施設に紹介される患者が多い。ALLについては年間20例前後の患者を新規に受け入れており、その年齢層はAYA世代から高齢者まで幅広い。
当院のALL治療では、日本成人白血病治療共同研究グループ(JALSG)のプロトコールに準じた寛解導入・地固め・維持療法を基本とし、患者の状態によりHyper-CVADなどを選択する。移植の適応は基本的には65歳程度までだが、身体状態が良好な場合は70歳前後でも考慮する。予後不良因子を有する患者では特に積極的に移植を検討する。AYA世代の患者に対しては、強力な化学療法により良好な治療効果が期待できるため、化学療法のみで治癒を目指すことが多い。また、2019年からモニタリングとしてPCR-MRD測定が保険収載下で商業化されたこともあり、MRDを治療選択の指標としている。移植適応年齢でMRDが消えない場合は、移植をしないと予後が悪くなるので、初回寛解時に移植を勧める方針としている。
再発・難治性ALLに対するサルベージ療法については、再発までの期間も考慮して治療を選択する。近年登場した抗体薬の1つであるベスポンサは、下記の理由から有力な治療オプションとして発売当初より当院に導入された。

再発・難治性ALL治療におけるベスポンサの有用性

●国際共同第Ⅲ相 INO-VATE試験の結果から再発・難治性ALLに対し、80.7%の寛解率、また96.6%が第2サイクルまでに寛解を達成した1)

●外来や患者さんの地元の病院でも投与が可能である

一方で、ベスポンサ治療では、静脈閉塞性肝疾患(VOD)/類洞閉塞症候群(SOS)の発現に注意する必要がある。当院では予防的にウルソデオキシコール酸(VOD/SOS予防に対しては適応外)を投与し2)、サイクルごとのモニタリングでは血液検査に加え、北海道大学のプロトコールに基づいてエコー検査により肝臓サイズや血管径、血流状態を評価している3)。少しでも肝障害の徴候を認めたら、ベスポンサ投与を中断あるいは延期を検討することにより、治療継続も可能であると考える。
今回は当院でベスポンサ治療を実施した再発・難治性ALLの非移植例を紹介する。

 CASE1  感染症による休薬期間を挟みつつ、ベスポンサ治療を6サイクル投与した症例

1例目(図1)は、60代の初回再発Ph染色体陰性ALL患者(女性)で、肺癌の既往があり、WT1 mRNAの高発現を認めた。Hyper-CVADによる初期治療中に血液学的寛解を達成したものの、末梢神経障害などの合併症を発症し、移植の時機を得られないまま骨髄芽球割合とWT1 mRNAの上昇を認め、再発となった。合併症により化学療法の継続は困難と判断し、ベスポンサによる治療を選択した。入院による投与1サイクル目で寛解を達成し、その後は肺炎での入院や休薬の時期もあったが、外来で6サイクルまで治療を完遂した。当時は保険でMRDを測定できなかったため、他の抗体薬による治療を継続した。その後、化学療法による維持療法に移行したが、副作用を認め、この時点で測定可能となったMRDが陰性化していたこともあり、無治療経過観察とした。

  図1   症例1の臨床経過  CASE2  2サイクル目以降、地元の病院でベスポンサ投与を受けた症例

2例目は、70代の難治性のPh染色体陰性ALL患者(女性)である(図2)。他院で寛解導入療法を受けたところ、肝障害、凝固異常などの合併症が現れたが、寛解を達成した。本人および家族が移植の検討を希望したため、当院に紹介受診となった。当院では合併症を考慮し、移植の実施および化学療法の継続は困難と判断し、ベスポンサによる治療を選択した。入院で実施した投与1サイクル目で寛解を達成し、その後は地元の病院で3サイクル目までベスポンサ投与を受け、治療期間を通して血液学的寛解を維持していた。本症例は個人マーカーの設計ができずMRD測定できなかったため、MRD陰性の確認には至らなかった。

  図2   症例2の臨床経過 非移植例におけるベスポンサ治療の役割

移植の適応外、または移植を希望しない再発・難治性ALL患者に対する治療では、寛解の導入・維持を目指しつつ、自宅で過ごしたいなど患者の希望に沿った治療を実施することが重要である。当院においての非移植例におけるベスポンサ治療のポイントは以下のように考えている。

当施設での非移植例におけるベスポンサ治療のポイント

●簡便な投与方法(週1回、1時間以上の点滴静注)のメリットを活かす

●Infusion reactionや腫瘍崩壊症候群などを考慮して初回サイクルは入院で実施、寛解達成以降は外来で実施する

●入院時に外来移行後の注意事項(感染症や肝障害などの副作用に十分注意すること、体調の変化や発熱があった場合にはすぐに連絡すること等)を伝えておく

MRD陰性化を指標とした治療における新規抗体療法の位置づけ

現在ではMRD測定技術の進歩により、Ph染色体陽性ALLのみならず、Ph染色体陰性ALLでも個人マーカーを設計してMRDを測定できるようになった。また、定量的PCR法によるMRD測定は、2019年よりモニタリングとして2回までの実施が保険適用となった4)
今回紹介した2例は、治療当時はMRDの測定ができなかった、あるいは個人マーカーを設計できなかったPh陰性ALL症例であり、MRDの陰性化を確認できなかったことから、念押しとして複数の抗体医薬品による治療を実施した。
MRD陰性を達成できていない患者では再発リスクが高くなることが複数の研究で報告されており5-9)、今後以下のような観点が重要になると考えている。

当施設でのMRDを指標としたALL治療のポイント

●寛解導入療法によるMRD非陰性化はAYA世代も含めて移植を検討する要素となる

●移植もMRD陰性の状態で実施することで、より良好な治療効果が得られることが期待される10)ため、移植前にMRDが陰性化していなければ、より深い寛解を目指して抗体療法を検討する

●化学療法でMRD陰性の達成・継続が困難な患者では、プロトコールのコースの途中でも、抗体療法への切り替えを検討する

●非移植例では、MRD陰性化は治療終了の1つの指標になり得ると考える。そのため、寛解後も現在使用可能な治療法を組み合わせて、さらなる深い寛解を目指す

このような観点での再発・難治性ALL治療において、ベスポンサはINO-VATE試験の寛解達成例で標準療法に比べて高いMRD陰性化率を示している1)ことからも、有用な治療選択肢となる。

 総括  札幌北楡病院 血液内科 診療部長 太田 秀一 先生

当院で実施した再発・難治性ALLの非移植例に対する治療で示した通り、ベスポンサは外来治療や地元の病院での治療を可能にし、患者さんの希望に沿った治療を継続できた。また、非移植例においてもMRD陰性化は予後改善に重要であると考えているが、ベスポンサはINO-VATE試験の結果から標準療法と比べてMRD陰性化率が高く、より深い寛解が得られた1)。これら2つの点からベスポンサは、移植例と同様に非移植例でも有用な治療選択肢としての位置づけが期待される。

社内資料:国際共同第Ⅲ相試験(B1931022試験)[L20171116016](承認時評価資料)

日本造血・免疫細胞療法学会ガイドライン委員会編:造血細胞移植学会ガイドライン SOS/TA-TMA, JSHCT monograph Vol.84:2022年1月
https://www.jstct.or.jp/uploads/files/guideline/01_06_06_sos_ta-tma02n.pdf( 2023年6月2日参照)

Nishida, M. et al.: Biol Blood Marrow Transplant 24(9): 1896, 2018 PMID: 29803752

日本血液学会編:造血器腫瘍診療ガイドライン 2018年版補訂版 金原出版:77, 2020

Holowiecki, J. et al.: Br J Haematol 142(2): 227, 2008 PMID: 18492099

Bassan, R. et al.: Blood 113(18): 4153, 2009 PMID: 19141862

Brüggemann, M. et al.: Blood 107(3): 1116, 2006 PMID: 16195338

Kikuchi, M. et al.: Int J Hematol 92(3): 481, 2010 PMID: 20830615

Beldjord, K. et al.: Blood 123(24): 3739, 2014 PMID: 24740809

日本造血細胞移植学会ガイドライン委員会編:造血細胞移植ガイドライン:急性リンパ性白血病(成人)(第3版): 8, 2020

承認時に国際共同試験及び海外試験の臨床成績が臨床パッケージとして審査・評価されました。一部、承認内容と異なる用法及び用量を含んだ解析成績が含まれています。

臨床試験:国際共同第III相試験(1022試験)
試験概要:INO-VATE試験
試験薬の投与方法 標準化学療法群(試験担当医師が無作為割り付け前に選択)標準化学療法群では、一部、承認外の効能又は効果、用法及び用量が使用された症例が含まれています。FLAG:
シタラビン2g/m2/日(1~6日)+フルダラビン30mg/m2/日(2~6日)+遺伝⼦組換えヒト顆粒球コロニー形成刺激因⼦(G-CSF)製剤5μg/kg/日、又は各施設の標準治療を、1サイクル4週間とし、最大4サイクル静脈内投与

MIT/Ara-C:
ミトキサントロン12mg/m2/日(1~3日)+シタラビン200mg/m2/日(1~7日)を、1サイクル15~20日間とし、最大4サイクル静脈内投与

HiDAC:
シタラビン3g/m2(12時間ごとに1~3時間かけて最大12回まで)を1サイクルとし、最大2サイクル静脈内投与
日本国内において⼀部承認外の効能又は効果、用法及び用量が含まれるため、各薬剤の詳細は最新の電子添文をご参照ください。
なお、各薬剤の日本国内で承認された「効能又は効果」「用法及び用量」は以下のとおりです(2023年4月現在)。
シタラビン注射液[用法及び用量]シタラビン大量療法(急性リンパ性白血病)では、通常、成人には、他の抗腫瘍剤と併用し、シタラビンとして1回2g/m2を5%ブドウ糖液あるいは生理食塩液に混合して300~500mLとし、12時間毎に3時間かけて点滴で最大6日間連日静脈内投与する。
フルダラビンリン酸エステル点滴静注用[効能又は効果]貧血又は血小板減少症を伴う慢性リンパ性白血病、再発又は難治性の下記疾患(低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫、マントル細胞リンパ腫)、下記疾患における同種造血幹細胞移植の前治療(急性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫)、腫瘍特異的T細胞輸注療法の前処置。
遺伝子組換えヒト顆粒球コロニー形成刺激因子(G-CSF)製剤[効能又は効果]造血幹細胞の末梢血中への動員、造血幹細胞移植時の好中球数の増加促進、がん化学療法による好中球減少症、骨髄異形成症候群に伴う好中球減少症、再生不良性貧血に伴う好中球減少症、先天性・特発性好中球減少症、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症の治療に支障を来す好中球減少症、免疫抑制療法(腎移植)に伴う好中球減少症、再発又は難治性の急性骨髄性白血病に対する抗悪性腫瘍剤との併用療法。
ミトキサントロン塩酸塩注射液[用法及び用量]急性白血病(慢性骨髄性白血病の急性転化を含む)では、通常、成人にはミトキサントロンとして1日1回2~5mg/m2(本剤1~2.5mL/m2)を5日間連日、3~4週間隔で静脈内にゆっくり投与する。
CD22陽性白血病芽球20%以上(2012年1月~2014年2月)、形態学的評価により骨髄中の芽球が5%以上(2014年3月~)の骨髄病変を有する患者。中枢神経系白血病患者は除外した。層別因子:初回の寛解持続期間(DoR)(12ヵ月未満又は12ヵ月以上)、患者が本試験中に受けるサルベージ療法(1次又は2次サルベージ療法)、無作為割り付け時の患者の年齢(55歳未満又は55歳以上)無作為割り付け前に決定された。目的:
ベスポンサと試験担当医師が選択した標準化学療法の有効性及び安全性等を比較検討する。

対象:
再発又は難治性のCD22陽性急性リンパ性白血病(ALL)患者326例

試験デザイン:
無作為割り付け、非盲検、多施設共同、国際共同、第III相試験

方法:
ベスポンサ群と試験担当医師が選択した標準化学療法群(以下、標準化学療法群)の2群に無作為に割り付け、試験薬を投与し、 無作為割り付けから5年後あるいは最終患者の無作為割り付けから2年後のいずれか早い時点まで生存を追跡調査した。

試験薬の投与:
ベスポンサ群は、1日目に0.8mg/m2(体表面積あたり、以下同様)、8及び15日目に0.5mg/m2を1日1回、60(±15)分かけて点滴静脈内投与した。初回サイクルは原則21日間としたが、寛解が得られた場合又は毒性からの回復が必要な場合は28日間まで延長できることとした。寛解が得られた場合、第2サイクル以降の1日目の投与量は0.5mg/m2とした。造血幹細胞移植(HSCT)を予定している患者では、ベスポンサの効果が得られる最小限のサイクル数とし、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、第3サイクル終了までに投与を中止することとした。HSCTを予定していない患者では、6サイクルまで投与を繰り返すことができるが、第3サイクル終了までに効果が得られない場合は投与を中止することとした。
標準化学療法群では、無作為割り付け前に試験担当医師が3レジメンから1レジメンを選択した。患者が完全寛解(CR)又は血球数の回復を伴わない完全寛解(CRi)を達成した場合、試験担当医師の判断でHSCTを施行してもよいとした。
寛解の定義 下記のCR及びCRiを血液学的完全寛解と定義した。
  • CR(完全寛解):骨髄中の芽球5%未満、末梢血中の白血病芽球消失、髄外病変消失、末梢血球数の回復(血小板数100,000/μL以上かつ好中球絶対数1,000/μL以上)、のすべてを満たす。
     
  • CRi(血球数の回復を伴わない完全寛解):CRのうち、血小板数又は好中球絶対数の回復(血小板数100,000/μL以上又は好中球絶対数1,000/μL以上)を伴わない。
主要評価項目:
評価項目判定委員会(EAC)判定を用いた血液学的完全寛解(CR+CRi)率、全生存(OS)期間

副次評価項目:
試験担当医師判定を用いたCR+CRi率、CR/CRiを達成した患者における微小残存病変(MRD)陰性率と寛解持続期間(DoR)、無増悪生存(PFS)期間、造血幹細胞移植(HSCT)施行率、患者報告アウトカム(PRO)、有害事象
CR、CRi、DoR、 PFS期間は試験担当医師判定による(ただし、MRD陰性は中央検査機関が判定)。解析計画:
[有効性]CR+CRi率とDoRは、最初に無作為に割り付けられた各群109例からなるITT218集団で解析した。そのほかの項目は、ITT集団(計326例)で解析した。
ITT:intent-to-treat本試験の試験実施計画時には、主要評価項目であるCR+CRi率のみならず、重要な副次評価項目であるOS期間についても、症例数設計が実施された。
その後、米国食品医薬品局(FDA)との協議により、CR+CRi率の主要解析前にOS期間が主要評価項目となったため、OS期間の主要解析用に設計された症例数に基づきITT集団(計326例)を設定した。一方ITT218集団は、CR+CRi率の主要解析のために設計し最初に無作為割り付けをした218例で構成される集団とした。
  • カテゴリカル変数(CR、CRi、CR+CRi率、MRD陰性率、HSCT施行率)は、χ2検定又はFisherの正確確率検定(患者が5例未満の場合)を用いて群間を比較した。両群のCR+CRi率の信頼区間(CI)はF分布に基づいて算出した。CR+CRi率の群間差のCIは正規近似を用いて算出した。
     
  • イベント発生までの期間の評価項目(OS期間、PFS期間等)は、層別Cox比例ハザードモデル及び層別log-rank検定を用いて解析した。層別Cox比例ハザードモデルを用いてハザード比及びその両側97.5%CIを示した。中央値は群ごとにKaplan-Meier法を用いて推定し、一般化Brookmeyer-Crowley法に基づく両側95%CIとともに示した。
     
  • 主要評価項目のCR+CRi率(EAC判定)は、有意水準0.0125(片側)として標準化学療法群に対するベスポンサ群の優越性を検証した。
     
  • 主要評価項目のOS期間はITT集団を対象とし、層別log-rank検定を用いて有意水準0.0104(片側)として標準化学療法群に対するベスポンサ群の優越性を検証した。
     
  • MRD陰性率はITT集団のうちCR/CRiを達成した患者を対象とし、MRD陰性は、骨髄における異常細胞数が単核細胞104個中に1個未満になった場合と定義した(フローサイトメトリー法による中央検査機関の判定)。
     
  • DoRはITT218集団のうちCR/CRiを達成した患者を対象とした。
     
  • PFS期間はITT集団を対象とし、層別log-rank検定を用いて有意水準0.0125(片側)として群間で比較した。
     
  • PFS期間とMRD陰性率は、CR+CRi率(EAC判定)が事前に規定した有意水準0.0125を満たすとされた後に、全般的な第一種の過誤確率を調整するためにgatekeeping法を用いて有意水準0.0125(片側)としてPFS期間に次いでMRD陰性率を解析した。

    [安全性]安全性解析対象集団は、無作為割り付けし試験薬が少なくとも1回投与されたすべての患者と定義した。ベスポンサ群164例(日本人13例を含む)、標準化学療法群143例(日本人6例を含む)であった。
     
  • 初回サイクル1日目から最終投与後42日までに発現した有害事象、初回サイクル1日目以降に発現した試験薬と関連がある有害事象(副作用)(いずれもグレードa)別を含む)、初回サイクル1日目から最終投与後42日までに発現した重篤な有害事象、初回サイクル1日目以降の死亡について評価した。
     
  • INO-VATE試験における安全性解析対象集団のうち、ベスポンサ群のHSCT施行例77例に対し、VOD/SOSの発現とベースライン特性との関連性、HSCT施行後にVOD/SOSを発現したときのベースライン後の要因との関連性について、ロジスティック回帰分析モデルによる単変量解析、多変量解析を行った。多変量解析はすべての共変量に欠測値のない患者のみを対象とし、ステップワイズ法を用いた。副作用名はMedDRA ver18.1に準じた。データカットオフ日は2016年3月8日。
重症度のグレードはNCI-CTCAE version 3.0に準じる。
[その他]
  • HCT施行率はITT集団を対象とし、HCT施行率の差については95%CIを算出し、有意水準0.0125(片側)として群間で比較した。

  • PROの主要解析は、各PROに対し線形混合効果モデルを当てはめ、推定平均値は制限付き最尤推定法で求め、p値は記述的なものとした。
[サブグループ解析]事前に計画されたサブグループ解析として、初回の寛解持続期間(DoR)、サルベージ回数、無作為割り付け時の患者の年齢(55歳未満又は55歳以上)別CR+CRi率、CR+CRi達成までの投与サイクル数別の割合、日本人集団における有効性及び安全性、ベースラインの骨髄芽球割合別 CR+CRi 率について検討した。

[データカットオフ日]
  • 2014年10月2日:CR+CRi率(EAC判定)
     
  • 2016年3月8日:OS期間、MRD陰性率、DoR、PFS期間、HSCT施行率、PRO、有害事象
安全性
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  ベスポンサ群(164例) 標準化学療法群(143例)
全副作用 144例(87.8%) 130例(90.9%)
主な副作用 好中球減少症63例(38.4%)、血小板減少症55例
(33.5%)、貧血33例(20.1%)等
血小板減少症71例(49.7%)、発熱性好中球減少症
65例(45.5%)、貧血60例(42.0%)等
グレード3以上の
副作用
115例(70.1%) 113例(79.0%)
主なグレード3以上の
副作用
好中球減少症60例(36.6%)、血小板減少症40例
(24.4%)、白血球減少症29例(17.7%)等
血小板減少症70例(49.0%)、発熱性好中球減少症
64例(44.8%)、好中球減少症54例(37.8%)等
投与中止に至った
副作用
15例(9.1%) 7例(4.9%)
主な投与中止に至った
副作用
肺炎、血小板減少症、ガンマグルタミルトランスフェラーゼ(GGT)増加、高ビリルビン血症、静脈閉塞性肝疾患(VOD)/類洞閉塞症候群(SOS) 各2例(1.2%)等 発熱性好中球減少症3例(2.1%)等
試験薬と関連がある
死亡とその内訳
9例(5.5%)
ベスポンサ投与終了後のHSCT施行後に発現したVOD/SOS 5例(3.0%)、腸管虚血/敗血症性ショック、急性呼吸窮迫症候群、肺炎、ベスポンサ投与終了後におけるHSCT施行後の多臓器不全 各1例(0.6%)
3例(2.1%)
頭蓋内出血、多臓器不全、肺感染/呼吸不全 各1例
(0.7%)
重症度のグレードはNCI-CTCAE version 3.0に準じる。試験薬と関連がある、無作為割り付け後2年間に発現したすべてのVOD/SOS。
(データカットオフ日:2016年3月8日)
社内資料: 国際共同第Ⅲ相試験(B1931022試験)[L20171116016](承認時評価資料)
【用法及び用量】
通常、成人にはイノツズマブ オゾガマイシン(遺伝子組換え)として1日目は0.8mg/m2(体表面積)、8及び15日目は0.5mg/m2(体表面積)を1日1回、1時間以上かけて点滴静脈内投与した後、休薬する。1サイクル目は21~28日間、2サイクル目以降は28日間を1サイクルとし、投与を繰り返す。投与サイクル数は造血幹細胞移植の施行予定を考慮して決定する。なお、患者の状態により適宜減量する。
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2023年11月作成 BES39N013A
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