このサイトは、日本で医療行為にかかわる医療関係者を対象としています。
お知らせ
弊社製品チャンピックス錠の供給問題のご案内を致します。ご迷惑をお掛けすることとなり心から深くお詫び申し上げます。
2022年8月 チャンピックス錠出荷停止継続のお詫びとご案内
2021年11月 チャンピックス錠供給(出荷保留継続)に関するご案内とお詫び
2021年7月 チャンピックス錠回収に関するご案内とお詫び
禁煙に踏み切れないが、喫煙による健康被害を少しでも低減したいと思い、喫煙本数を減らす方は少なくないと思われます。しかし、実際、喫煙本数を減らすことで健康被害は低減されるのでしょうか。
141件のコホート研究を対象としたメタ解析により、1日1~5本の少ない喫煙本数と脳卒中の関連について検討されています1)。報告では、喫煙未経験者に対する脳卒中の相対リスクは、1日20本で1.90倍、1日5本で1.63倍、1日1本で1.52倍でした。1日20本の喫煙によって増加するリスクに対する1日5本または1日1本によって増加するリスクの割合(過剰相対リスク)は、それぞれ66%、58%でした(図)。結論として、喫煙本数を20本から5本または1本に減らしても、脳卒中のリスクは4分の1または20分の1になるわけではなく、半分にも下がらないことが示されました。
一方、タバコを止めたいと思っていた人の加熱式タバコの使用率が高かったという報告があります2)。加熱式タバコは市場導入されて間もないため、ヒトの健康被害に関する疫学評価はまだ不十分ですが、加熱式タバコの主流煙に含まれる成分分析結果によると、ニコチンは一般的な紙巻タバコと同程度、発がん性物質であるタバコ特異的ニトロソアミン(TSNA: tobacco-specific nitrosamine)は紙巻タバコの1/5程度、また、一酸化炭素が1/100程度検出されました3)。すなわち、紙巻タバコから加熱式タバコに切り替えたとしても、ニコチンを吸い続けることに変わりなく、また、ニトロソアミンなど特にDNAを障害する発がん性物質4)では安全な閾値は設定されないため5)、たとえ有害物質量が減ったとしても、健康被害のリスクが減少するという根拠にはならないと考えられます。
喫煙による健康被害を減らすためには、紙巻タバコも加熱式タバコもやめる完全な禁煙に勝るものはありません。こうした科学的根拠を患者さんに示しながら、完全な禁煙の重要性を伝えていきましょう。
やめられない喫煙習慣は、「ニコチン依存症」という慢性疾患です。しかも、禁煙成功により根治できる疾患のため、脳卒中予防のために、積極的な介入が望まれます。
本コンテンツは、日本国内の医療・医薬関係者を対象に、日本国内で医療用医薬品を適正にご使用いただくため、日本国内の承認に基づき作成されています。日本の医療機関・医療提供施設等に所属し、医療行為に携っている方を対象としており、日本国外の医療関係者、一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
あなたは医療関係者ですか?