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警告・禁忌を含む注意事項等情報は最新のDI情報をご参照ください。
一部承認内容と異なる用法及び用量を含んだ試験成績又は解析結果が含まれていますが、承認時評価資料のために記載します。
社内資料:国際共同第Ⅱ相試験(C1071003試験)(承認時評価資料)
PF-06863135 (Elranatamab) Protocol C1071003 Final Protocol Amendment 10, 22 March 2023
(https://cdn.clinicaltrials.gov/large-docs/59/NCT04649359/Prot_000.pdf)(2024年11月閲覧)
目的:
再発又は難治性の多発性骨髄腫(RRMM)患者を対象として、エルレフィオを単剤投与したときの有効性及び安全性を検討する。
試験デザイン:
非無作為化、非盲検、多施設国際共同、第Ⅱ相試験
対象:
B細胞成熟抗原(BCMA)を標的とした治療がエルレフィオ単剤投与の効果に及ぼす影響を検討するため、2つの独立した並行コホートを設定した。
試験方法:
エルレフィオを1日目に12mg、4日目に32mgを1日1回皮下投与し、8日目以降は4週間を1サイクルとして1日1回76mg(標準用量)を1週間間隔で皮下投与した。ステップアップ用量及び初回の標準用量の投与約60分前に前投与[アセトアミノフェン650mg(又はparacetamol※2 500mg)を経口、デキサメタゾン20mg(又は相当量)を経口又は静注及びジフェンヒドラミン25mg(又は相当量)を経口又は静注]を必須とした。少なくとも24週間(6サイクル)投与継続後に部分奏効(PR)以上の効果が2ヵ月以上持続している場合、投与間隔を2週間間隔に変更した。投与間隔を2週間間隔に変更後に腫瘍量の増加[国際骨髄腫ワーキンググループ(IMWG)規準に従って疾患進行(PD)と判定するには至らない増加]が認められた場合は、投与間隔を1週間間隔に戻すこととした。エルレフィオの投与はPDの確定、許容できない毒性の発現、同意の撤回又は試験終了まで行うこととした。なお、プロトコルに2段階のステップアップ用量を導入する前にコホートAに組み入れられた最初の4例は、初回に44mg、8日目から76mgの週1回投与を受けた。
※2:paracetamolは国内未承認
評価項目:
[有効性]主要評価項目<コホートA及びコホートB>:独立中央判定(BICR)評価によるIMWG規準に従った奏効率(ORR:sCR+CR+VGPR+PR)
重要な副次評価項目<コホートAのみ>:ベースライン時の髄外病変(EMD)の有無別のBICR評価によるIMWG規準に従ったORR
副次評価項目<コホートA及びコホートB>:IMWG規準に従った微小残存病変(MRD)陰性率、BICR評価によるIMWG規準に従った無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、奏効までの期間(TTR)、奏効期間(DOR)、完全奏効率(CRR:sCR+CR) 等
[安全性]有害事象をNCI-CTCAE Version 5.0を用いて評価した。サイトカイン放出症候群(CRS)及び免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(ICANS)のGradeはASTCT 2019に準じて評価した。特に注目すべき有害事象として、CRS、ICANS、末梢性ニューロパチーを評価した。また、その他の注目すべき有害事象として、感染症、血球減少、低γグロブリン血症、間質性肺疾患(ILD)を評価した。
有効性評価及び安全性評価※3は治験薬の投与を少なくとも1回受けたすべての治験参加者187例を対象に行った。
※3:安全性の集計結果については、エルレフィオ44mgの投与後に76mgの週1回投与を受けたコホートAの4例を除いた(承認外の用法及び用量に該当するため)183例を示す。
解析計画:
社内資料:国際共同第Ⅱ相試験(C1071003試験)(承認時評価資料)
*BICR評価による軟部組織を有する形質細胞腫(髄外性及び/又は骨外)
†以下の染色体異常を有する:t(4 ; 14)、t(14 ; 16)、及び/又はdel(17p)
‡IMiD、PI、抗CD38抗体のそれぞれ少なくとも1剤を含む
§奏効の有無を問わず治療中又は治療の最終投与後60日以内に疾患の進行が認められた場合
# 少なくとも2剤のIMiD、2剤のPI、及び1剤の抗CD38抗体を含む
※プロトコルからの逸脱により、抗BCMA二重特異性抗体による前治療歴のある患者1名が登録されたが、最終解析に含めた
社内資料:国際共同第Ⅱ相試験(C1071003試験)(承認時評価資料)
本試験の主要評価項目である奏効率(ORR)は、治験実施計画書で規定された最終解析である2022年6月17日時点でコホートA[BCMA標的治療歴なし]は61.0%(95%信頼区間:51.8-69.6)であり、帰無仮説(閾値ORR 30%以下)に対して統計的に有意でした(p<0.0001、片側正確二項検定)§ 。
また、コホートB[BCMA標的治療歴あり]は29.7%(95%信頼区間:18.9-42.4)であり、帰無仮説(閾値ORR 15%以下)に対して統計的に有意でした(p=0.0021、片側正確二項検定)§。いずれのコホートに関しても帰無仮説が棄却され、真のORRが閾値ORRを上回ることが示されました。
また、ORR及びその他の有効性の結果並びに安全性の結果について、ORRの最終解析時より長い追跡データである承認申請時の結果[最後の患者の初回投与から9ヵ月以上経過した時点(データカットオフ日:2022年10月14日)]を示します。追跡期間の中央値はコホートA[BCMA標的治療歴なし]で10.38ヵ月(範囲:0.23-20.14ヵ月)でした。なお、本試験は継続中です。
§本試験は、統計的に第1種の過誤、第2種の過誤を制御した解析として計画されましたが、同時対照群の比較試験でないため、検定結果は検証的なものではありません。
コホートA[BCMA標的治療歴なし]
(データカットオフ日:2022年10月14日)
コホートA[BCMA標的治療歴なし]
(データカットオフ日:2022年10月14日)
コホートA[BCMA標的治療歴なし]
(データカットオフ日:2022年10月14日)
コホートA[BCMA標的治療歴なし]
(データカットオフ日:2022年10月14日)
社内資料:国際共同第Ⅱ相試験(C1071003試験)(承認時評価資料)
本試験の主要評価項目である奏効率(ORR)は、治験実施計画書で規定された最終解析である2022年6月17日時点でコホートB[BCMA標的治療歴あり]は29.7%(95%信頼区間:18.9-42.4)であり、帰無仮説(閾値ORR 15%以下)に対して統計的に有意でした(p=0.0021、片側正確二項検定)§。
また、コホートA[BCMA標的治療歴なし]は61.0%(95%信頼区間:51.8-69.6)であり、帰無仮説(閾値ORR 30%以下)に対して統計的に有意でした(p<0.0001、片側正確二項検定)§。いずれのコホートに関しても帰無仮説が棄却され、真のORRが閾値ORRを上回ることが示されました。
また、ORR及びその他の有効性の結果並びに安全性の結果について、ORRの最終解析時より長い追跡データである承認申請時の結果[最後の患者の初回投与から9ヵ月以上経過した時点(データカットオフ日:2022年10月14日)]を示します。追跡期間の中央値はコホートB[BCMA標的治療歴あり]で9.22ヵ月(範囲:0.33-12.32ヵ月)でした。なお、本試験は継続中です。
§本試験は、統計的に第1種の過誤、第2種の過誤を制御した解析として計画されましたが、同時対照群の比較試験でないため、検定結果は検証的なものではありません。
コホートB[BCMA標的治療歴あり]
(データカットオフ日:2022年10月14日)
コホートB[BCMA標的治療歴あり]
(データカットオフ日:2022年10月14日)
コホートB[BCMA標的治療歴あり]
(データカットオフ日:2022年10月14日)
社内資料:国際共同第Ⅱ相試験(C1071003試験)(承認時評価資料)
主な副作用#(全Gradeでの発現率:10%以上)
GradeはNCI-CTCAE Version 5.0に準じる。
CRSのGradeはASTCT 2019に準じて評価した。
(データカットオフ日:2022年10月14日)
#エルレフィオと関連のある有害事象
※エルレフィオの投与を少なくとも1回受けたすべての治験参加者187例のうち、エルレフィオ44mg投与後に76mgの週1回投与を受けたコホートAの4例を除いた患者
重篤な副作用#、死亡に至った副作用#の発現状況
MedDRA Version 25.0
(データカットオフ日:2022年10月14日)
#エルレフィオと関連のある有害事象
※エルレフィオの投与を少なくとも1回受けたすべての治験参加者187例のうち、エルレフィオ44mg投与後に76mgの週1回投与を受けたコホートAの4例を除いた患者
† MedDra PT term “failure to thrive” 、成人においては全体的な衰弱(NIH. National Cancer Institute. NCI thesaurus. https://ncit.nci.nih.gov/ncitbrowser/ConceptReport.jsp?dictionary=NCI_Thesaurus&ns=ncit&code=C107587.(2024年11月閲覧))
投与中止に至った副作用#の発現状況
MedDRA Version 25.0
(データカットオフ日:2022年10月14日)
#エルレフィオと関連のある有害事象
* 投与中止に至った副作用のうち、全体で発現率1%以上、死亡に至った副作用、特に注目すべき有害事象及びその他の注目すべき有害事象
Tomasson MH, et al.: Hemasphere 8(7): e136, 2024 (PMID: 39055646) (著者にファイザー社より研究支援等を受領している者が含まれる)
一部承認内容と異なる用法及び用量を含んだ試験成績又は解析結果が含まれていますが、承認時に評価された臨床試験の長期フォローアップデータのため記載します。
123例のうち4例はプロトコルに2段階のステップアップ用量を導入前にコホートAに組み入れられたため、初回に44mg、8日目から76mgの週1回投与を受けています。
当試験では、試験参加者は登録から少なくとも2年間追跡し、追跡調査は生存状態を確認し、新たな抗癌剤治療、有害事象、避妊チェックを含む情報を収集するために治験薬の最終投与から3ヵ月ごとに実施されることが事前規定されていました。
コホートA[BCMA標的治療歴なし]
(データカットオフ日:2024年3月26日)
コホートA[BCMA標的治療歴なし]
(データカットオフ日:2024年3月26日)
コホートA[BCMA標的治療歴なし]
全体の25%以上に発現した血液学的有害事象
注)文献中に記載はないが、対象患者123例に対する発現率から算出した。
(データカットオフ日:2024年3月26日)
その他の注目すべき有害事象
※Grade≦2
注)文献中に記載はないが、対象患者123例に対する発現率から算出した。
(データカットオフ日:2024年3月26日)
死亡に至った有害事象
(データカットオフ日:2024年3月26日)
重篤な有害事象、投与中止に至った有害事象、(感染を除く)死亡に至った有害事象
(データカットオフ日:2024年3月26日)
4. 効能又は効果 再発又は難治性の多発性骨髄腫(標準的な治療が困難な場合に限る)
5. 効能又は効果に関連する注意
5.1 本剤による治療は、免疫調節薬、プロテアソーム阻害剤及び抗CD38モノクローナル抗体製剤を含む少なくとも3つの標準的な治療が無効又は治療後に再発した患者を対象とすること。[17.1.1 参照]
5.2 臨床試験に組み入れられた患者の前治療歴等について、「17. 臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.1 参照]
6. 用法及び用量
通常、成人にはエルラナタマブ(遺伝子組換え)として、1日目に12mg、4日目に32mgを1回皮下投与する。8日目以降は1回76mgを1週間間隔で皮下投与する。なお、24週間以上投与し、奏効が認められている場合は、投与間隔を2週間間隔とすること。
エルレフィオの製品情報(電子添文等)はこちら
トランスサイレチン型心アミロイドーシスが疑われたら、認定施設までご相談ください。
臨床徴候や検査所見などからトランスサイレチン型心アミロイドーシスが疑われる、あるいはトランスサイレチン型心アミロイドーシスの可能性が否定できない場合は、生検および染色などの専門的な診断が必要となります。日本循環器学会の認定施設への紹介をご検討ください。
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