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監修：石川県立看護大学 成人・老年看護学講座 教授 紺家 千津子 先生
尿または便（あるいはその両方）が皮膚に接触して発生する皮膚炎は、総称して「失禁関連皮膚炎（IAD：Incontinence-Associated Dermatitis）」と呼ばれます1）。IADの予防には失禁の改善が求められますが、治療による改善が難しい患者さんや、身体機能や認知機能の点から十分な排泄ケアやスキンケアの実施が難しい患者さんも存在すると思われます。
IADの主な症状は疼痛であるとともに、排泄介助に伴う自尊心への影響などの面でも予防やケアに取り組むべき重要な疾患と考えられます。本稿では、IADの概要から発生のメカニズム、予防と管理についてQ＆Aでご紹介します。
1）一般社団法人 日本創傷・オストミー・失禁管理学会 編．IADベストプラクティス 照林社，2019
本書には、臨床におけるIAD-setを用いたアセスメント、予防と管理、そして排泄ケアや標準的スキンケアの方法などに関するベストプラクティスがまとめられています。
IADの予防と管理に取り組まれる際には、ぜひご参照ください。
有害事象は、トビエース群で392例中244例（62.2％）、プラセボ群で393例中142例（36.1％）に認められました。
トビエース群の主な有害事象は口内乾燥133例（33.9％）、便秘35例（8.9％）、めまい14例（3.6％）などであり、プラセボ群では、口内乾燥21例（5.3％）、便秘ならびに疲労各10例（2.5％）などが認められました。
本試験において副作用による死亡は報告されませんでした。重篤な有害事象は、トビエース群では14例（3.6％）、プラセボ群では9例（2.3％）に認められました。有害事象による中止はトビエース群で46例（11.7％）、プラセボ群で22例（5.6％）に認められ、主なものは口内乾燥（プラセボ群1例、トビエース群11例）、便秘（トビエース群2例）、認知機能関連事象（トビエース群3例）などでした。
（引用文献に記載された安全性情報は以上。安全性情報の詳細はDIをご参照ください。）
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