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疾患情報疾患情報トランスサイレチン型心アミロイドーシス疾患を理解する可能性を疑う確定診断を行う日本版Red-flagの活用心不全の適切な治療~心アミロイドーシス鑑別診断の重要性~診断ヒストリーデータ99mTcピロリン酸シンチグラフィの実施を検討するクリニカルシナリオPatients Story BookHFpEFに潜在するATTR-CMの有病率野生型トランスサイレチン型心アミロイドーシスにおけるタファミジスの治療効果THAOS(タオス)レジストリデータの解析結果から見えるATTR-CM早期診断・早期介入の重要性トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー基礎情報診断方法理解する可能性を疑う診断・検査する治療・継続管理する疾患概念について知りたい 診断 (疑い診断)病態診断 (症状/所見)診断 (症例紹介)治療 (治療方法)診療お役立ち情報治療 (ビンダケルに関する情報)製品基本情報
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有効性・安全性有効性・安全性トランスサイレチン型心アミロイドーシスビンダケルの国際共同第III相臨床試験海外第Ⅰ相 相対的バイオアベイラビリティ試験:B3461056(海外データ)長期安全性試験(国際共同第Ⅲ相試験):B3461045試験長期継続試験(LTE)中間解析トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー10年試験における生存に関する中間解析(8.5年)(海外データ)心症状に対するエビデンス(国内を含む海外データ)QOLからみたビンダケルによる治療臨床試験成績 海外第Ⅱ/Ⅲ相試験:Fx-005試験(海外データ)臨床試験成績 海外第Ⅱ/Ⅲ相延長試験:Fx-006試験(海外データ)臨床試験成績 国内第Ⅲ相試験:B3461010試験臨床試験成績 海外第Ⅱ相試験:Fx1A-201試験(海外データ)講演会・動画・資材一覧講演会・動画・資材一覧講演会講演会動画すべての動画ATTR-CMラジオ資材すべての資材Pfizer Medical
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VYNDAQEL (tafamidis) 61 mg is indicated for the treatment of wild-type or hereditary transthyretin amyloidosis in adult patients with cardiomyopathy (ATTR-CM). VYNDAQEL (tafamidis meglumine) 20 mg is indicated for the treatment of transthyretin amyloidosis in adult patients with stage 1 symptomatic polyneuropathy (ATTR-PN) to delay peripheral neurologic impairment. [INDICATION TO BE UPDATED BY LOCAL MARKET.]

診断ヒストリーデータ
‐欧州における野生型トランスサイレチン型心アミロイドーシスの疫学研究‐

目的

ATTRwtをより明確に定義するために本疾患の患者の主な臨床的特徴を説明することを目的とした。

対象

心臓症状の併発と組織生検によりTTR沈着を認め、99mTc-DPDシンチグラフィおよび免疫固定電気泳動・血清フリーライトチェーンアッセイ、尿タンパク電気泳動によりALアミロイドーシスを除外にて診断された野生型トランスサイレチン型心アミロイドーシス(ATTRwt)患者108例

方法

ボローニャ(イタリア:16年間分)とマドリード(スペイン:6年間分)の2つの大学病院において、ATTRwtと診断されたすべての患者のローカルデータベースと臨床チャートからの情報をプロスペクティブに検討したコホート研究であり、記述的研究を実施した。

評価項目

原著に記載なし。

解析方法

正規分布変数は平均±標準偏差(SD)、非正規分布変数は中央値および四分位範囲(IQR)、カテゴリデータは頻度およびパーセントで表した。Shapiro-Wilk検定を用いた。両側検定においてP値<0.05の場合、統計学的に有意とみなした。

安全性

原著に記載なし。

本試験の限界

  • 2施設間の画像技術の違いを完全に排除することができない。
  • 他のバイオマーカー・スペックルトラッキングまたはCMRからのデータが2施設間で標準化されていないため本研究に含めることができない。
  • 生存データは少数のイベントと比較的短期間のフォローアップに限定されていた。
  • 異なる診断手段による患者集団の潜在的な異質性を排除することはできない。
  • 両施設は高度に専門化されており、心臓アミロイドーシス診療が活発であり、紹介と生存バイアスを排除することができない。

目   的:ATTRwtをより明確に定義するために本疾患の患者の主な臨床的特徴を説明することを目的とした。
対   象:心臓症状の併発と組織生検によりTTR沈着を認め、99mTc-DPDシンチグラフィおよび免疫固定電気泳動・血清フリーライトチェーンアッセイ、尿タンパク電気泳動によりALアミロイドーシスを除外にて診断された野生型トランスサイレチン型心アミロイドーシス(ATTRwt)患者108例
方   法:ボローニャ(イタリア:16年間分)とマドリード(スペイン:6年間分)の2つの大学病院において、ATTRwtと診断されたすべての患者のローカルデータベースと臨床チャートからの情報をプロスペクティブに検討したコホート研究であり、記述的研究を実施した。
評価項目:原著に記載なし。
解析方法:正規分布変数は平均±標準偏差(SD)、非正規分布変数は中央値および四分位範囲(IQR)、カテゴリデータは頻度およびパーセントで表した。Shapiro-Wilk検定を用いた。両側検定においてP値<0.05の場合、統計学的に有意とみなした。
安 全 性:原著に記載なし。
本試験の限界:

  • 2施設間の画像技術の違いを完全に排除することができない。
  • 他のバイオマーカー・スペックルトラッキングまたはCMRからのデータが2施設間で標準化されていないため本研究に含めることができない。
  • 生存データは少数のイベントと比較的短期間のフォローアップに限定されていた。
  • 異なる診断手段による患者集団の潜在的な異質性を排除することはできない。
  • 両施設は高度に専門化されており、心臓アミロイドーシス診療が活発であり、紹介と生存バイアスを排除することができない
     

99mTc-DPDシンチグラフィは心アミロイドーシスの診断のおける使用は承認外

E. González-López, et al.:Eur Heart J 38(24):1895, 2017

本研究に含まれるATTRwt患者のベースライン、診断時および臨床的特徴(N=108):海外データ

本研究に含まれるATTRwt患者は、発症時年齢77.3±8歳、女性が20例含まれました。ATTR-CM診断前に、他の疾患と診断されていた患者は34%(100例中34例)でした。主な診断名は、高血圧性心筋症、肥大型心筋症、虚血性心疾患でした。108例中88例(81.5%)は心不全を発症し、45例(41.7%)がACEI/ARB、41例(38%)がβ遮断薬の治療を受けていた。NT-proBNPの中央値は2997pg/mLでした。

※腫瘍学的またはリウマチ学的な理由でDPDスキャン陽性後に偶発的な所見として診断されたa以前に誤診された患者の数に基づく[N=34]、b 組織学的診断を受けた患者の数に基づく[N= 67]、c 左側弁疾患の患者数[N=10] に基づく。d死亡患者数[N=18]に基づく。
データは平均値±SD、中央値(四分位範囲)、または n(%)で表した。

99mTc-DPDシンチグラフィは心アミロイドーシスの診断のおける使用は承認外

E. González-López, et al.:Eur Heart J 38(24):1895, 2017

自然歴によるATTRwt患者108例の全生存率:海外データ

本研究に組み入れられた108例の自然歴における全生存率は、12・24・36ヵ月時にそれぞれ93・89・74%でした。

E. González-López, et al.:Eur Heart J 38(24):1895, 2017

ATTRwtの特徴:海外データ

ATTRwtの特徴として、心不全症状を67.6%に認めていました。

E. González-López, et al.:Eur Heart J 38(24):1895, 2017

【参考】熊本大学の検討時のATTRwt-CM患者の自然歴における生存率のカプランマイヤー曲線および心不全による再入院のカプランマイヤー曲線

熊本大学における検討においては、ATTRwt-CM患者の自然歴における5年生存率は48.0%(生存期間中央値:58.9ヵ月)、5年後の心不全による再入院における無イベント率は39.7%(無イベント期間中央値:43.7ヵ月)でした。

目的

日本のATTRwt-CM患者の臨床的特徴、診断アプローチおよび予後を調べることを目的とした。

対象

2002年12月から2019年12月の間に熊本大学病院で診断されたATTRwt-CMの連続した患者129例

方法

臨床検査、発症の徴候や初期臨床症状、診断に寄与した臨床徴候を検討し、ATTRwt-CM患者の臨床的特徴、診断アプローチおよび予後を後ろ向きに検討した。

評価項目

心不全による死亡と再入院

解析方法

カットオフ日は2019年12月だった。正規分布パラメーターは平均±標準偏差(SD)で表し、非正規分布パラメーターは中央値 (四分位範囲) で表した。カテゴリー値は数値(%)で表した。生存率と心不全による再入院は、カプランマイヤー曲線によって評価した。有意水準は両側5%とした。

安全性

原著論文に記載なし。

本試験の限界

本研究が後ろ向き単一施設研究であること、症例数が少数であること、手根管症候群の病歴および血清hs-cTnTなどいくつかのデータが完全でないこと、すべての患者が遺伝子検査を受けていないこと。
目的:日本のATTRwt-CM患者の臨床的特徴、診断アプローチおよび予後を調べることを目的とした。
対象:2002年12月から2019年12月の間に熊本大学病院で診断されたATTRwt-CMの連続した患者129例
方法:臨床検査、発症の徴候や初期臨床症状、診断に寄与した臨床徴候を検討し、ATTRwt-CM患者の臨床的特徴、診断アプローチおよび予後を後ろ向きに検討した。
評価項目:心不全による死亡と再入院
解析方法:カットオフ日は2019年12月だった。正規分布パラメーターは平均±標準偏差(SD)で表し、非正規分布パラメーターは中央値 (四分位範囲) で表した。カテゴリー値は数値(%)で表した。生存率と心不全による再入院は、カプランマイヤー曲線によって評価した。有意水準は両側5%とした。
安全性:原著論文に記載なし
本試験の限界:本研究が後ろ向き単一施設研究であること、症例数が少数であること、手根管症候群の病歴および血清hs-cTnTなどいくつかのデータが完全でないこと、すべての患者が遺伝子検査を受けていないこと。

※紹介したデータは特定の医療機関の研究結果を紹介したものである。

Toshihiro, Yamada. et al.:ESC Heart Fail 16(5):2829, 2020

ATTRwt心アミロイドーシス患者の34%が、高血圧性心筋症、肥大型心筋症、虚血性心疾患などの他の心疾患と診断されていたことが報告されました

ATTRwt心アミロイドーシス患者の36ヵ月の生存率は74%であることが報告されていることからも、早期の診断・治療が重要です。

ご紹介しました臨床的特徴を呈する患者さんで、現在の治療が奏功しない場合は、診断を見直すきっかけになりますと幸いです。

心アミロイドーシスが疑われる場合は、シンチグラフィ検査を実施頂き、シンチグラフィ検査で陽性の場合は、JCS認定施設への紹介をお願いします。
※:海外データ

E. González-López, et al.:Eur Heart J 38(24):1895, 2017

2023年9月作成 VYN39N037A
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