Menu
Close
世界的に抗菌薬に対する耐性菌が増えており、本邦においても基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)産生腸内細菌目細菌やカルバペネム耐性腸内細菌目細菌、薬剤耐性緑膿菌といったグラム陰性菌の耐性出現が報告されている1。これら腸内細菌目細菌及び緑膿菌は、β-ラクタマーゼを介することが耐性化の原因のひとつである2。そのような中、薬剤耐性を示すグラム陰性菌による感染症に対し、新たな治療選択肢を提供するためにザビセフタの開発が進められた。
ザビセフタ配合点滴静注用(以下、ザビセフタ)は、新有効成分となるβ-ラクタマーゼ阻害薬であるアビバクタムと、1978年に英国で開発された3セファロスポリン系抗菌薬であるセフタジジムの配合剤である。アビバクタムは、クラスA[ESBLやKlebsiella pneumoniaeカルバペネマーゼ(KPC)など*1]、クラスCのβ-ラクタマーゼに加え、一部のクラスDのβ-ラクタマーゼ(OXA-48カルバペネマーゼ)の活性を阻害する。なお、アビバクタムはクラスBのメタロβ-ラクタマーゼに対する阻害作用は示さない2。
海外では、複雑性尿路感染症(cUTI)*2、複雑性腹腔内感染症(cIAI)*2、人工呼吸器関連肺炎(VAP)を含む院内肺炎(HAP)*2に対する治療薬として、アストラゼネカ社及びForest Research Institute社(現Abbvie社)により共同開発され、2015年2月に米国で、2016年6月にEUで承認を取得した。本邦においては、cIAI患者を対象とした国内第Ⅲ相試験を追加実施し本剤を開発した4。
これらにより、本邦では「本剤に感性の大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、インフルエンザ菌、緑膿菌」を適応菌種、「敗血症、肺炎、膀胱炎、腎盂腎炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、肝膿瘍」を適応症として2024年6月に承認を取得した。
会員限定コンテンツのご利用には会員登録が必要です。
※ご登録は日本で医療行為にかかわる医療関係者に限定させていただいております。
電話でのお問い合わせ
Pfizer Connect:0120-664-467
(平日9時~17時30分 土日祝日および弊社休業日を除く)
<お問い合わせに関して以下の点をあらかじめご了承願います>
Copyright© since 2010 Pfizer Japan Inc. All right reserved.
電話でのお問い合わせ
Pfizer Connect:0120-664-467
(平日9時~17時30分 土日祝日および弊社休業日を除く)
<お問い合わせに関して以下の点をあらかじめご了承願います>
Copyright© since 2010 Pfizer Japan Inc. All right reserved.
本コンテンツは、日本国内の医療・医薬関係者を対象に、日本国内で医療用医薬品を適正にご使用いただくため、日本国内の承認に基づき作成されています。日本の医療機関・医療提供施設等に所属し、医療行為に携っている方を対象としており、日本国外の医療関係者、一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
あなたは医療関係者ですか?