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小児神経因性膀胱の可能性について、検査所見から疑うポイントを、症例をもとにご紹介します。
※ここでご紹介する症例は臨床症例の一部を紹介したもので、すべての症例が同様な結果を示すわけではありません。
監修・症例提供:長野県立信州医療センター 泌尿器科 部長 井川靖彦 先生
長野県立こども病院 泌尿器科 部長 市野みどり 先生
10歳、女児。就学前に他疾患の精査中に、脊髄終糸脂肪腫が発見されました。尿流動態検査では明らかな異常を認めず、脂肪腫の形態からも、病的意義はないと判断しました。
以後、超音波検査、尿流測定と残尿測定で経過観察を行っていました。
定期的に尿流測定および残尿測定を行ったところ、10歳時に残尿が出現しました。
自覚所見はありませんでしたが、連続して残尿を認めたため、下部尿路機能に変化があると判断し、透視下尿流動態検査を行いました。
排尿中の筋電図の振幅、画像上尿道括約筋の弛緩不良と後部尿道の軽度拡張が観察されました。
脳神経外科にコンサルトしましたが、腰仙椎MRI画像では脊髄に明確な変化を認めないため、慎重に経過観察する方針となりました。その後も自覚症状はありませんでしたが、30mLから160mLの残尿が持続したため、再検査として尿流動態検査を半年後に実施しました。
尿流量の低下および排尿筋尿道括約筋協調不全の増悪が認められました。
経過より脊髄終糸脂肪種が下部尿路機能障害の原因と判断し、脂肪腫切除術を施行しました。
術後に残尿は消失しました。
排尿筋括約筋協調不全も著明に改善しました。
下部尿路機能に変化があったタイミングで専門的検査を行うことで、病態を的確にとらえ、適切な治療につなげることができた1例です。症状が顕著になる前に必要と思われる検査を積極的に行い、治療につなげることが大切です。
01 疾患を理解する
02 可能性を疑う
03 診断を行う
04 治療をする
05 疾患紹介動画
小児神経因性膀胱と二分脊椎
小児神経因性膀胱の診療の流れ
小児神経因性膀胱の早期診断・治療の重要性
難治性の下部尿路症状から疑う
検査所見から疑う
Copyright (c) 2023 Pfizer Japan Inc. All rights reserved.
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