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小児神経因性膀胱の可能性について、難治性の下部尿路症状から疑うポイントを、症例をもとにご紹介します。
※ここでご紹介する症例は臨床症例の一部を紹介したもので、すべての症例が同様な結果を示すわけではありません。
監修・症例提供:長野県立信州医療センター 泌尿器科 部長 井川靖彦 先生
長野県立こども病院 泌尿器科 部長 市野みどり 先生
5歳、男児。3-4歳時に排尿が自立しましたが、昼間尿失禁が持続するため近医小児科を受診しました。
この際に脊髄疾患の可能性を考慮し、当科および脳神経外科に紹介されました。
当院初診時の症状は、
仙尾部の皮膚異常、神経学的検査で明らかな異常所見を認められませんでした。
MRIにて、脊髄終糸脂肪腫を認めました。
蓄尿期に排尿筋過活動(↓)が繰り返し認められ、↓では我慢できずに全量排尿しました。
排尿期には明らかな異常を認められませんでした。
透視画像では明らかな膀胱、尿道の形態異常を認められませんでした。
MRIと透視下尿流動態検査の結果から、脊髄終糸脂肪腫が排尿筋過活動の原因となっている可能性が考えられました。
養育者に状態を説明し、脊髄終糸脂肪腫に対して手術を選択しました。
術後、尿失禁は術前に比べかなり改善し、便失禁も消失しました。
手術後3ヵ月の時点で実施した尿流動態検査において排尿筋過活動の減少が確認されました。
行動療法を行うことで、尿失禁は消失しました。
当科受診5年後、尿意切迫感、尿失禁、便失禁ともに認められません。
明らかな神経学的所見が無い場合であっても、下部尿路機能障害の原因が神経疾患にあったと考えられる1例です。詳細な問診に加えて複数の検査を行い、様々な角度から疾患を疑うことで診断に至り、その後の適切な治療により症状の改善につながりました。
01 疾患を理解する
02 可能性を疑う
03 診断を行う
04 治療をする
05 疾患紹介動画
小児神経因性膀胱と二分脊椎
小児神経因性膀胱の診療の流れ
小児神経因性膀胱の早期診断・治療の重要性
難治性の下部尿路症状から疑う
検査所見から疑う
Copyright (c) 2023 Pfizer Japan Inc. All rights reserved.
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