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ステロイド
詳しく見るLoading炎症性腸疾患(IBD)治療で使用されるステロイド薬

ステロイド薬は、抗炎症タンパクの発現を促したり、炎症に関係する転写因子を阻害したりすることで、抗炎症作用、免疫抑制作用を発揮します。ステロイド薬は、効果発現がはやく、高い有効性が認められることから、IBD治療でも中心的な薬剤の1つです。
IBD治療で使用される主なステロイド薬は、コルチゾール、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、ベタメタゾンなどで、それぞれ半減期が異なり、短時間作用型、中時間作用型、長時間作用型に分類されます(表1)。ナトリウムの体内貯留を促す電解質作用は、コルチゾール、プレドニゾロンでみられます。
ステロイド薬は、患者さんの炎症範囲、重症度に応じて、適切な薬剤、投与方法(経口、注射、注腸、坐剤)、投与量を選びます。

浦部 晶夫ほか編:“9 副腎皮質ステロイド”今日の治療薬2018(第40版)南江堂:268, 2018
日比 紀文ほか編:“第4章3 潰瘍性大腸炎・クローン病の治療”IBDを日常診療で診る(第1版)羊土社:115, 2017
日比 紀文監修:“第4章 IBDの内科治療”チーム医療につなげる!IBD診療ビジュアルテキスト(第1版)羊土社:103, 2016

表1:IBD治療で用いられる主なステロイド

日比 紀文監修:“第4章 IBDの内科治療”チーム医療につなげる!IBD診療ビジュアルテキスト(第1版)羊土社:103, 2016より作成

ステロイド薬の副作用

ステロイド薬の副作用は、初期に現れる軽度なものと、長期使用後に現れる重度なものがあります(表2)。ステロイド薬の大量投与直後は、高血糖、不整脈が現れることがあり、ステロイド薬使用開始から3ヵ月以上が経過したころに、感染症、骨粗鬆症、二次性副腎不全などが現れることがあります。
ステロイド薬には寛解の維持効果はないことから、こうした副作用の発現を予防するためには、ステロイド薬を漫然と長期間使用しないことが重要です。また、ステロイド薬の使用中には副作用は起こりうるものと考え、常に予防とモニタリングを続けることが重要です。

日比 紀文監修:“第4章 IBDの内科治療”チーム医療につなげる!IBD診療ビジュアルテキスト(第1版)羊土社:103, 2016

表2:発現時期別のステロイドの副作用

日比 紀文監修:“第4章 IBDの内科治療”チーム医療につなげる!IBD診療ビジュアルテキスト(第1版)羊土社:103, 2016

潰瘍性大腸炎(UC)におけるステロイドの適正使用

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内因性ステロイドの日内変動とステロイド薬の投与方法について
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ステロイド薬と他の薬物との相互作用
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ステロイド薬の副作用について
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易感染性・感染症
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糖代謝異常・糖尿病
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肝障害(脂肪性肝疾患)
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骨粗鬆症
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脂質代謝異常
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消化管障害
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婦人科的副作用(月経異常)
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各種治療薬・治療法:
5-ASA
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各種治療薬・治療法:
抗TNF抗体製剤
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疾患情報 | 潰瘍性大腸炎
2024年8月作成 XUC37M001B
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