お知らせエリア
投与前の確認事項
監修:東京大学 名誉教授 山本 一彦 先生
東邦大学医療センター佐倉病院 特任教授 鈴木 康夫 先生
投与前の確認事項
ゼルヤンツの投与にあたっては、投与対象となる患者を適切に選択いただき、問診・検査により感染症(結核等)や合併症の有無、臨床検査値等をご確認いただく必要があります。
下記を参考に投与前の問診を行ってください。
投与前には血液検査を実施し、血球数、ヘモグロビン値、生化学検査[AST(GOT)、ALT(GPT)、AL-P、Cr、LDH、HDLコレステロール、LDLコレステロール、トリグリセリド、BUN]、B型肝炎ウイルス検査、HCV抗体、β-Dグルカン等の数値を確認してください。
<好中球数、リンパ球数、ヘモグロビン値について>
・好中球数が500/mm3未満の患者には、本剤を投与しないこと。1000/mm3未満の患者には、本剤投与を開始しないことが望ましい。
・リンパ球数が500/mm3未満の患者には本剤を投与しないこと。
・ヘモグロビン値が8g/dL未満の患者には、本剤を投与しないこと。9g/dL未満の患者には、本剤投与を開始しないことが望ましい。
本剤投与に先立って結核に関する十分な問診、検査等を行うことにより、結核感染の有無を確認してください。結核の既往歴を有する場合及び結核感染が疑われる場合には、結核の診療経験がある医師に相談してください。
通常検査項目 |
|
|||
必要に応じて |
|
本剤投与に先立って結核に関する十分な問診及び胸部レントゲン検査に加え、インターフェロン-γ遊離試験又はツベルクリン反応検査を行い、適宜胸部CT検査等を行うことにより、結核感染の有無を確認してください。結核の既往歴を有する場合及び結核感染が疑われる場合には、結核の診療経験がある医師に相談してください。以下のいずれかの患者には、原則として本剤の投与開始前に適切な抗結核薬を投与してください。
また、本剤投与中も胸部レントゲン検査等の適切な検査を定期的に行うなど結核の発現には十分に注意し、患者に対し、結核を疑う症状が発現した場合(持続する咳、発熱等)には速やかに主治医に連絡するよう説明してください。なお、結核の活動性が確認された場合は本剤を投与しないでください。
本コンテンツは、日本国内の医療・医薬関係者を対象に、日本国内で医療用医薬品を適正にご使用いただくため、日本国内の承認に基づき作成されています。日本の医療機関・医療提供施設等に所属し、医療行為に携っている方を対象としており、日本国外の医療関係者、一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
あなたは医療関係者ですか?