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潰瘍性大腸炎※治療における
※中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解導入及び維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)
監修:東京医科歯科大学 副学長 渡辺 守 先生
A JAKはJanus kinase(ヤヌスキナーゼ)の略称で、細胞質に存在する非受容体型チロシンキナーゼ(チロシンリン酸化酵素)です。JAKファミリーはJAK1、JAK2、JAK3、Tyk2(チロシンキナーゼ2)の4種類で構成されています。
JAKファミリーはJAK1、JAK2、JAK3及びTyk2からなる細胞質の細胞膜付近に局在する非受容体型チロシンキナーゼであり、Ⅰ型及びⅡ型サイトカイン受容体との相互作用を介してシグナル伝達を媒介します。この4種類のJAKファミリーのうち、JAK1、JAK2及びTyk2は全身に発現し、JAK3は主に造血系の細胞に発現することがわかっています。
A JAKの活性化を介するサイトカインの細胞内シグナル伝達経路のことです。炎症性腸疾患に関与するサイトカインの多くがJAK Pathwayを利用することがわかっています。
JAK Pathwayは、受容体を活性化するJAKと受容体からのシグナルを伝達するSTAT(signal transducer and activator of transcription:シグナル伝達兼転写活性化因子)の2つの構成要素で細胞膜上のレセプターから核内での転写をつなぐシンプルかつユニークな伝達経路です(図)。
図 炎症性腸疾患に関与する主なサイトカイン及びJAK複合体1)とJAK Pathwayの模式図2)
A 作用点、投与経路等が異なります。
A JAK1/3への阻害活性に比べ、JAK2/2に対する阻害活性は低かったとの報告がありました。
ゼルヤンツ投与後は、JAK1/3のIC50を上回り、投与4時間でJAK1/3のIC50を下回りました。
また、臨床用量においてゼルヤンツの血漿中濃度はJAK2/2のIC50には達しておらず、JAK2/2を利用するサイトカインに対する抑制作用はJAK1/3ほど強くなく、ゼルヤンツのJAK阻害作用は部分的でした。
図 ゼルヤンツの血漿中濃度(中央値)の推移
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