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第Ⅲ相国際共同試験(長期非盲検投与試験):OCTAVE Open(1139試験)
「警告・禁忌を含む注意事項等情報」等については製品情報ページをご参照ください。
日本が参加した第Ⅲ相国際共同試験
日本が参加した第Ⅲ相国際共同試験
因果関係を問わない有害事象は、ゼルヤンツ5mg1日2回群175例中154例(88.0%)、ゼルヤンツ10mg1日2回群769例中626例(81.4%)であった。主な有害事象は、ゼルヤンツ5mg1日2回群では潰瘍性大腸炎の悪化47例(26.9%)、鼻咽頭炎41例(23.4%)、インフルエンザ23例(13.1%)等、ゼルヤンツ10mg1日2回群では潰瘍性大腸炎の悪化159例(20.7%)、鼻咽頭炎157例(20.4%)、血中クレアチンホスホキナーゼの増加85例(11.1%)等であった。因果関係を問わない重篤な有害事象は、ゼルヤンツ5mg1日2回群で39例(22.3%)、ゼルヤンツ10mg1日2回群で147例(19.1%)であった。主な重篤な有害事象は、潰瘍性大腸炎の悪化42例(4.4%)、状態の悪化34例(3.6%)、病態の進行5例(0.5%)、帯状疱疹5例(0.5%)、肺塞栓症5例(0.5%)等であった(各投与群での重篤な有害事象の記載は無かった)。投与中止は、ゼルヤンツ5mg1日2回群で84例48.0%、ゼルヤンツ10mg1日2回群665例86.5%であった。治験薬と因果関係が認められた主な投与中止の理由は、ゼルヤンツ5mg1日2回群および10mg1日2回群で、有害事象(内訳の記載は無かった)それぞれ12例(6.9%)および46例(6.0%)、効果不十分(潰瘍性大腸炎の悪化を含む)それぞれ20例(11.4%)および326例(42.4%)であった。死亡例は、ゼルヤンツ10mg1日2回群で6例[(肝血管肉腫(被験者は肝生検後の出血で死亡)、肺塞栓症(胆管がんによる腹膜播種)、転移性腺がん、急性骨髄性白血病、心停止(肺悪性腫瘍および肺生検後の気胸)、多臓器不全症候群(悪性黒色腫)各1例]に認められ、うち肝血管肉腫の1例が治験薬と関連ありとされた。ゼルヤンツ5mg1日2回群で死亡例の報告は無かった。
Sandborn, W. J. et al.:Aliment Pharmacol Ther 55(4):464, 2022
本試験は、ファイザー株式会社のスポンサーシップのもと実施されました。
承認された用法及び用量:潰瘍性大腸炎
導入療法では、通常、成人にトファシチニブとして1回10mgを1日2回8週間経口投与する。なお、効果不十分な場合はさらに8週間投与することができる。
維持療法では、通常、成人にトファシチニブとして1回5mgを1日2回経口投与する。なお、維持療法中に効果が減弱した患者では、1回10mgの1日2回投与に増量することができる。また、過去の薬物治療において難治性の患者(TNF阻害剤無効例等)では、1回10mgを1日2回投与することができる。
日本における潰瘍性大腸炎を適応症とした開発に関しては、第III相国際共同試験3試験(A3921094、A3921096 及びA3921139)に参加し、全集団と日本人集団の一貫性を検討することにより、当該試験成績に加え外国試験(第II相及び第III相臨床試験)成績を利用することとしました。このため、一部国内の承認用法及び用量と異なる成績が含まれています。
本コンテンツは、日本国内の医療・医薬関係者を対象に、日本国内で医療用医薬品を適正にご使用いただくため、日本国内の承認に基づき作成されています。日本の医療機関・医療提供施設等に所属し、医療行為に携っている方を対象としており、日本国外の医療関係者、一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
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